女性医師は迷惑な存在なのか?
8月末に公開した記事が
ヤフー!Japan個人のMVA(月間優秀記事)をいただきました。
ありがたいなあ。。。。
「こんなに心を込めて書いても、きっと読まれないんだろうなあ・・・
ひとりでも多くの人に届きますように」と思って公開ボタンを押した記事なので
そんな驚きの中で、つい熱くなって書いた
受賞コメントがこちらです
誰かを声高に批判したり、自分の考えを押し付けたりするのではなく、読んだ人がそれぞれに何かを感じて、前向きな議論に進むお手伝いになるような記事をずっと書きたいと思っていました。
入試不正のニュースが話題となっているタイミングで、わかりにくい部分もある本記事が多くの人に読まれたことに、驚きと感謝の念を抱いています。
SNSでこの記事を論評してくださっているコメントをひとつひとつ拝読し、もしかしたら、ほんのほんの少しだけですが、この問題に対し前向きな議論が起きるお役に立てたのではないかと感じています(幻想かもしれませんが)。
時差にもかかわらずドイツからインタビューを受け、内容確認にも真摯に対応してくださった岡本真希さんに心からの感謝をささげます。本当にありがとうございました。
せっかく受賞したのに、なんでそんな卑屈なの??
って編集者さんにも言われてしまったけれど
そういう人間なので仕方がない
まだご一読いただいていない方がいらしたら
どうかご一読くださいませ
むずかしいことをやさしく、ふかく、まじめに、ゆかいに
台風のスキをついて、那覇で「睡眠負債」をテーマに講演してきました。
本日のイベント「睡眠負債〜ちょっと寝不足が命を縮める〜」の様子です。医療ジャーナリストの市川衛さんをお招きいたしました。流行語にもなった「睡眠負債」。快適な睡眠をとるにはどのようにすればよいのかお話しいただきました。お集まりいただきありがとうございました。 pic.twitter.com/vX7dkZj61N
— ジュンク堂書店 那覇店 (@junkudo_okinawa) July 28, 2018
睡眠の大切さや、日々の生活がちょっと豊かになるTips、笑いも出て盛り上がってよかった。。。
終わって国際通りを歩いていたら、「お話聞きました!」とわざわざ声をかけてくれる人までいて、至福であります
偉そうに難しげなことをお話しすることも増えたけど、やっぱり自分が目指したいのは「むずかしいことをやさしく、ふかく、まじめに、ゆかいに」お伝えできるようになることなんだと改めて実感。
実現に動いてくださったみなさま、そして何より、聞いてくださったみなさまに心から感謝。このネタは身近だし汎用性があると思うので、これからも機会があればお話ししていきたい。。。
「伝える」仕事の奇跡と責任について
今日は以前、お仕事で取材させていただいた企業さんの技術展覧会にお邪魔してきました。
番組と記事でご紹介したことがきっかけになり、問い合わせが殺到したことで、展覧会が企画されたのだそうです。
会場には日本有数の大企業から、海外の企業まで1000人近いご担当者が参加されて、熱心に技術の説明に耳を傾けていらっしゃいました。まだ生まれたばかりの技術ですが、もしかすると日本はおろか世界に出ていき、社会を変えていくのかもしれない、と思わされる熱気が漂っていました。
「このアイデアは、世に広めるべきだ」
わたしは何も生み出さない、「伝える」だけの立場の人間ですが、そう心から思ったときに、奇跡のようなことが起きることがあるんですね。
(残念ながら、力及ばず失敗することのほうが多いのですけれど。。。)
またこういう奇跡のような瞬間に出会えたらいいな。
そのためにも、アイデアを生み育て来られた人たちと時間をかけて議論することや、どうすればその本質が伝えられるかを死ぬ気で考えるような、ついつい忘れてしまいがちな丁寧さを大切にしていけるようがんばろう
と深夜にエモい独りごと投稿申し訳ございません。
超音波で認知症を改善する?治験開始の新たな治療法の論文を読んでみた
認知症、超音波で進行抑える 東北大が治験へ
東北大学の下川宏明教授らは19日、超音波を使い認知症の進行を遅らせることを目指す医師主導の臨床試験(治験)を6月中にも始めると発表した。患者の頭部に超音波を当てて、原因となるたんぱく質がたまりにくくする。認知症を超音波で治療する治験は初めてという。治験は軽度の「アルツハイマー型認知症」と、その前段階にあたる軽度認知障害の患者を対象にする。まず東北大病院で50~89歳の5人に対し、低い出力で超音波をあてて安全性を確認。その後40人規模に拡大し、1年半かけて効き目も確かめる。
「超音波でアルツハイマー病治療」というのは恥ずかしながら初耳だったので、関連する論文がないか探して見ると、下記の論文が無料公開されていました。
Eguchi K et al. Brain Stimul. 2018 May 22. pii: S1935-861X(18)30159-1.
ハイライトとしてまとめられていたのは次の5点
- 脳全体に低強度パルス超音波(LIPU:low-intensity pulsed ultrasound)を使った治療を行うことで、認知症の2種類(★)のモデルマウス(人為的に認知症のような状態を再現したマウス)において有効で、かつ安全上の問題がなかった。
- LIPUSは、血管性認知症のマウスモデルにおいて血管新生およびOPC発生を増強した。
- LIPUSは、アルツハイマー病のマウスモデルにおいて血管新生を増強し、Aβを減少させた。
- 血管内皮型一酸化窒素合成酵素(eNOS)は、2種類のモデルマウスにおけるLIPUSの有益な効果に重要な役割を果たしていると考えられる。
- 脳全体に対するLIPUS療法は、ヒトにおける認知症の新しい戦略である可能性がある。
論文を斜め読みして印象に残ったこと
個人的な感想
認知症を抱える方や周囲の方をささえるテクノロジーとは
【お知らせ】1月の振り返り&2月出版&イベントのお知らせ
あれ!いつのまにか1月も末になってしまいました。
仕事で新しいプロジェクトが始まったり、
去年の振り返り記事がずっとトップなのもお恥ずかしい・・・、というわけで、1月執筆の記事や2月予定イベントのお知らせなどまとめておきます
1月に執筆した記事など
Yahoo!Japanニュース 寄稿記事
「幸福」に関しては多くの反響をいただきました。
仮想通貨バブルや経済格差の拡大で「お金と幸せ」について改めて考えようと思う人が増えているのかもしれません。もしご興味があったら、去年執筆した次の記事も読んでみてください
2月の予定
今月は仕事で新プロジェクトが本格化したり、講演・研修が重なったりしたので余り記事などの発信ができませんでしたが、2月にはいくつか出版やイベントが予定されていますのでお知らせします
※出版
2月1日発行
「薬を飲めない、飲まない」問題
処方して終わり、じゃありません!
- 定価 2,500円+税
- 2018年02月発行予定
- B5判
- 158ページ
- ISBN 978-4-7581-2327-3
総合診療医向け雑誌「Gノート」で、産婦人科医の柴田綾子さんと共同執筆している連載です。第3回は「患者さんが治療に協力してくれない!」ご興味ある方は注文も可能ですのでよかったら!
※イベント
2月18日
メディカルジャーナリズム勉強会イベント@Yahoo!Japanロッジ
※現在、満員御礼をいただいております。
主催しておりますメディカルジャーナリズム勉強会の定期イベントです。
今回は、ウェブライターとして知らぬ者のない巨人・ヨッピーさんと、SEOの第一人者として知られる辻正浩さんをお招きして、去年のGoogle医療健康アップデートで何が起きたか、今後の医療健康情報発信に求められるものは?などを語り合います。
ちなみに、今回初めての取り組みとして「今日から君も発信者だ!」を実施。医療健康情報の発信者としていま注目される書き手から、少人数ワークショップの形で、情報発信のお悩みの相談や読まれる発信のポイントについて聞けるチャンスです!