新著、発売になります
3月27日、3年ぶりの単著が発売になります
ゲラを、尊敬する大先輩のテレビディレクターに読んでいただいたのですが、その感想として「いいんじゃない、若手の子たちに、読ませようよ!」と言ってくださいました。
しみじみ、うれしかったなあ
わたしが10年ほど前、クリエイターとしての才能や能力のなさに絶望し、「こんな自分でも誰かのお役に立てるとするならば、どうすればいいのだろうか?」ということを死ぬ気で考えた末
「全てにおけるジェネラリストを目指すのではなく、何かの分野を専門として突き詰めよう。そうすれば、誰かの役に立てるのではなかろうか」
というすがるような思いで、その専門とする分野を「医療や健康に関する情報発信」に決めました。
しかし10年ほど前、そんなぽっと出の制作者が「そのために勉強にしよう」と思っても、医療や健康の分野を取材するために必要な最低限のお作法とか、取材の方法とか、気をつけておきたいポイントについて系統的に教えてくれる教材は見つけられませんでした。
それゆえに、日々の研鑽を積みながらも常に「これで大丈夫なのだろうか」という不安感とか恐怖心を抱えながらの制作でした。苦しかった。
毎回、もうこれで自分の制作者としてのキャリアは終わりになるかもしれないと思い、震えながら放送日を待っていたのを思い出します。
もちろん、発信の上で最も大事なのは現場での取材であったり、語りであったり、引き込む演出だったりします。
しかしその土台として、最低限の統計の知識とか、エビデンスの見極め方を知ることは必要だと思うのです。それがあれば、少なくとも自分の作っているものは、最低限「誰かの害になるものではない」という思いを持てるのではないかと思います。
このさき「医療健康情報の発信を志したい」と思った人に、その対象である「誰か」を幸せにできるように、「とりあえず、まずはこの本読んどけ!」といって、ぽんと渡せるものになればと思ってコツコツ書きました。
もちろん不十分です。ここに書いてあることすべてが「正しい」わけではありません。私自身も、いまだに迷い迷いながら毎日を過ごしています。
でも勇気をもって書いてみました。
誰か一人でも、未来の発信者にとっての
お役に立ちますように
2040年の社会保障ーー私自身が「高齢者」になる時代に向けて
1月に書いた記事で、Yahoo!ニュース個人のMVA(月間優秀記事)をいただきました
テーマは「社会保障」です。
こんなにもキャッチーでない話題を、取り上げていただいて本当にありがたい(泣)
年明けに話題になった、落合陽一さんと古市憲寿さんの対談について考察したものです。
月間優秀記事は、Yahoo!の編集者さんたちが、「読まれた」かどうかにかかわらず「これは良い記事だ!」と思ったものを審査して選出くださっているそうです。
並みいる識者のみなさまの記事があるにもかかわらず、そのなかで私のようなものの記事に注目してくださった人がいることが有難くて仕方ねえ。。。
選出理由として暖かなコメントをいただきました。
「年始に物議を醸した対談をフックに、終末期医療の現状を客観的なデータに基づき分析した記事です。超高齢化社会の日本では特に避けては通れない課題の論点を、スマートに紹介しています。」
もしよかったら、ご一読くださいませ
受賞にあたってのコメントをご所望いただいたので、下記のようにお答えしました
少子高齢化を背景に、医療や年金など「社会保障」の将来への漠然とした不安が、若い世代に高まっていると感じます。大切なのは、この議論が感情論やイメージに流されないことです。日本でもたびたび「生産性のない人間を社会の負担で支える意義があるのか」という声があがります。しかし過去の事例やデータは「弱い立場にある人の負担をみんなで支えあうことこそが、社会全体の負担を小さくする」と示唆しています。日本を代表する論客に成長しつつある方々の対談をきっかけに、データに裏打ちされた「より前向きな議論」が進むことを願っています。
「弱い立場にある人の負担をみんなで支えあうことこそが、社会全体の負担を小さくする」
キレイゴトに聞こえるかもしれませんが、国内海外を含めたいろいろな現場を実際にこの目で取材させていただき、識者の方と意見交換をさせていただく中で、私が「やっぱりそうだ」と現時点で思っている見識でございます。
せっかくなので、いろんな場所で、このことを声を大にして(姿勢は控えめに)言ってゆく1年にしようと思っております。
明日は「医療政策サミット」という場で「2040年の社会保障」というお題で、政治家や政策立案者の皆様と議論させていただきます。
ぶっちゃけ、あまりに身分不相応すぎて震えちゃうんですけど
現場取材とデータに基づいたキレイゴトが、誰かの心に届きますように
精一杯頑張ります
垣根を越えて、社会課題の解決を目指す
今日は #CancerX Summitに参加してきました。
いやー、本当にすごいイベントだった。。。
がんの当事者も、医療従事者も、研究者も、支援者も、企業もメディアも垣根なく課題解決に前向きに進んでいこうという熱量が感じられてワクワクしました。
その中心で渦を作り出す 鈴木 美穂 さんは、本当にすごいなあと、ただただ敬服します。
微力ながら、セッションのモデレーターを受け持ちました。がんの政策や診療体制の構築に直接的な影響力を持つ、雲の上のようなキラキラした皆様と議論を深められたのは本当に良かったなあ。緊張したけど。
パネルディスカッションというのは、様々なバックボーンを抱えた登壇者の皆様が、立場を超えて「ある課題解決のために意見を出しあっている」という空気を作り出せるかがキモだと最近感じています。
どうすれば、その空気を生み出せるのかを考えながら質問と補足を積み上げていく。積み上げのなかで高まる会場の熱量が登壇者をより高めて、最終的に良い議論が生まれる。
今日はそんな、目指す形をほんのちょっとだけ実現できた気がして、モデレーター冥利に尽きた1日だったのでした。
あんまり気付きをいただく話の内容が多かったので・・・
どんな内容が話されたのかをシェアしたいので、会場で興奮のままに連投したツイートをまとめておきます。自分の備忘録としても。
個人的に心に残った内容です。よかったら読んでみてください
小泉進次郎さん「がんを告知されても動揺しない社会」について
— 市川 衛 @医療の「翻訳家」 (@mam1kawa) February 3, 2019
「がんを告知されたら動揺するのは当然。でも、周りみんなが動揺していたらなんか安心できる。がんといわれても動揺しない社会とは、本人に動揺するな!と勧める社会ではなく、みんなで気持ちを共有できる社会では」#CancerX
岡崎裕子さん
— 市川 衛 @医療の「翻訳家」 (@mam1kawa) February 3, 2019
「がんとなっても仕事はできる子育てできる。そういう情報が伝わっていない社会が問題では。自分自身、がんを隠している間に強い生きづらさを感じた。子どもたちの世代に、その生きづらさを引き継ぎたくない」#CancerX
三嶋雄太さん
— 市川 衛 @医療の「翻訳家」 (@mam1kawa) February 3, 2019
「がん免疫療法で迷ったら、覚えておいてほしいこと」
1)値段が高い→良い治療ではない。「標準治療」は「並」ではない
2)「副作用が少ない」「がんが消える」などの表記は薬機法違反の疑い。がん相談支援センターに相談を
3)患者さんの体験談しかない情報は疑え#CancerX
西 智弘さん
— 市川 衛 @医療の「翻訳家」 (@mam1kawa) February 3, 2019
「緩和ケア病棟は場所ではなく哲学」
「『苦痛を緩和する』ことは病院の中だけでなく、地域でも出来る。マギーズや暮らしの保健室などの例が広がりつつある。医師や看護師でなくても、コミュニティの中でできることはたくさんある」#CancerX
天野慎介さん 「がんの世界はどうかわる?未来へのビジョン」
— 市川 衛 @医療の「翻訳家」 (@mam1kawa) February 3, 2019
「自立とは、依存しなくなることではなく、依存できる先を増やしていくことだという考え方がある。当事者が支えてほしいということを言い出しやすくなる環境が広がってほしい」#CancerX
佐渡島庸平さん 「様々な分人の集合体であるはずの人が、がんになった瞬間に『がんの人』になってしまう」ことを防ぐために
— 市川 衛 @医療の「翻訳家」 (@mam1kawa) February 3, 2019
「自己規定を変える。『○○会社の人』がアイデンティティだと、働けなくなったら消えてしまう。でも『挑戦する人』であればがんになってもその方が上部概念になる」#CancerX
佐渡島庸平さん
— 市川 衛 @医療の「翻訳家」 (@mam1kawa) February 3, 2019
「がんの情報はあるのに、必要な人に届いていないのではないだろうか。その背景には、がんになったときに、がんについて聞くことが「恥ずかしい」という感情の問題が解決されていないことがあるかもしれない。がん情報を「感情」という面から考えていく時代になった」#CancerX
柿沼歩さん
— 市川 衛 @医療の「翻訳家」 (@mam1kawa) February 3, 2019
「がんになった人から産業医に相談が来るのは50%が復職時。治療によって病状が改善してきたけど、働き始めることで悪化しないか、やり続けていけるかなどの悩みが多い。」
がんを抱えた当事者が、復職する際の不安に対応できる体制が企業にあるかどうかが大切#CancerX
垣見俊之さん
— 市川 衛 @医療の「翻訳家」 (@mam1kawa) February 3, 2019
「がんを抱えた人のうち、職場に共有しているのは25%にすぎない。その他は、産業医との間だけの共有に留まっている」
がんになったことを隠しておきたいと当事者が思う背景には、言ったら迷惑かける/不利益を被るかもしれないという空気がまだ社会に根強いことの証座#CancerX
武田雅子さん 「企業のがんへの就労支援のトレンドは」の質問に答えて
— 市川 衛 @医療の「翻訳家」 (@mam1kawa) February 3, 2019
「○○でフルに働けない、という状況はがんの他にも育児、介護、その他にもたくさんある。企業としては、短時間勤務やリモートワークなど、がんを含めた様々な状況で柔軟な働き方が選べるようにすることが大事」#CancerX
桜井なおみさん
— 市川 衛 @医療の「翻訳家」 (@mam1kawa) February 3, 2019
「企業によるがん就労者支援は、大企業と中小企業は別枠で考えるべき。例えば体調に合わせて就労時間を変えようといっても、のりしろがない中小企業には難しい。そこにこそ行政による支援というものが入っていくべきでは」#CancerX
勝俣範之さん
— 市川 衛 @医療の「翻訳家」 (@mam1kawa) February 3, 2019
「インターネットのがん情報について調査した。有益な情報は2割に過ぎない一方で、害になり得る情報は4割。このバランスを変えたい」#CancerX
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今日は一日、3月出版予定の本の直しをしておりました
天気の良い日に、自分で淹れたコーヒーを飲みながら、ちまちま校正するのは、なんというか、幸せな時間ですね
正直、これまで不安で仕方なかったのですが、なんとか、なんとか世の中に出してちょっとは意義のあるものになったかとちょっとだけ思いました
誰かのお役に立つものになりますように
もうちょっと頑張ります
「批判」と「批難」~1mmでもより良い未来を目指す議論
2019年 あけましておめでとうございます
今年も宜しくお願いいたします。
年明け早々、思い立って書いた記事が思わぬ反響をいただきました
内容に関してはぜひ、上記リンクをご覧ください。
文春オンラインに掲載された落合陽一さんと古市憲寿さんの対談について気になったことを、過去のデータと共に記したものです。
落合陽一×古市憲寿「平成の次」を語る #2 「テクノロジーは医療問題を解決できるか」 | 文春オンライン
医療経済をテーマにしたちょっと専門的な解説記事ですが、ツイッターでかなり拡散していただき、FBでも2000シェア以上、はてなやNews Picks でも多くのコメントをいただきました。
はてなブックマーク - 「死ぬ前1か月の医療費さえ削ればよい」落合陽一氏×古市憲寿氏対談で見えた終末期医療の議論の難しさ(市川衛) - 個人 - Yahoo!ニュース
「批判」と「批難」の違い
この記事に関しては、「読まれたこと」以上に嬉しかったのが、私以外にも様々な方がされた指摘を当事者である落合陽一さんがうけとめ、丁寧なアンサー記事を書いてくださったこと。そしてこの一連の過程が可視化され、SNS上で好意的なご意見が多く見られたことでした。
@Ochiai さんによる、先日の対談記事の意図に関する説明文。
— 市川 衛 @医療の「翻訳家」 (@mam1kawa) January 5, 2019
お忙しいでしょうに、ひとつひとつ意図を丁寧に説明され、言葉足らずだった部分は真摯に認めていらっしゃることに敬服します。
私の記事も読んでいただけて有り難い。
生まれた議論が、1mmでもより良い将来に繋がりますように https://t.co/YXmoUaUj19
先日拝読した、写真家の幡野広志さんの記事で、とても心に残ったものがありました。
(公開当初は無料で読めたのですが、 現在は有料会員のみ全文が読めるようです)
ここで幡野さんは、「批判」と「批難」の違いについて言及されていました。
※「批判」は、その人の意見に異論はあるけれど、前向きに「より良く」するための意見である
※「批難」はより良くするための意志が感じられないものであり、その背景にあるのは「妬み」である(発言者自身も気づいていないものも含め)
これまでうっすら感じていたことがすっと胸に落ちた気がしました。
今回のわたしの意見は、「批判」たりえているだろうか?
誰かの意見に対して、自らの意見を伝える直前に。
少しだけ踏みとどまって、一瞬でも良いからそのことに心寄せてみることができれば、そこから始まった議論は、何か新しいものを生み出していくきっかけになり得るのだと思います。
そのために心がけたいのは、
※意見を異にする相手への敬意
※最低限の、丁寧な言葉遣い
※前向きに議論を発展させる意思を表現
2019年、SNSなどデジタル世界のことだけでなく、現実世界での他者とのかかわりやディスカッションの際にも、常に、これを心がけようと思います。これが本年の目標、ということかもしれません。
新年も何とぞよろしくお願いいたします!
2018年振り返り&特に読まれた医療健康ニュースは?
今年もお世話になりました
あっというまに2018年終わりの日が近づいていますね。本当にお世話になりました!
今年は男の本厄年ということで色々ありましたが、ちょっとでもお役に立つ発信を目指してコツコツやれたかなーとは思っています。これも、記事を読んだり活動をサポートしたりしてくださる皆様のお蔭です。
せっかくなので、ことし1年を振り返ってみます。
特に読まれた医療健康ニュースは?
まずは、ヤフーニュース個人で執筆し特に読まれた記事を5つご紹介。
第5位
今月公開の記事がさっそくランクイン。
そんなに読まれなかろうと公開したら、ツイッターやはてなで多くの人がご紹介くださり、バズりました。岡三マンさんやZOZOの田端さんなど、ツイッター界の有名人のみなさまがご紹介くださったのもありがたいこと。。。
厚労省など国の機関が出しているデータの不確実さが、働き方関連などでたびたび報道されたので、「データを批判的に見る大切さ」を感じている人が多いのかもしれません
飛行機から飛び降りるとき「パラシュートの有無にかかわらず」死亡や大怪我のリスクは変わらない ハーバード大学の研究で判明=英国医師会雑誌 https://t.co/biqrnwovsG
— 岡三マン (@okasanman) December 22, 2018
あはははw >「パラシュートなしで飛行機から飛び降りてもケガしない」ハーバード大学の衝撃研究の真相は(市川衛) - Y!ニュース https://t.co/eqhdZIOFx0
— 田端信太郎 @田端大学塾長である! (@tabbata) December 23, 2018
第4位
がんの余命宣告に関するトラブルが起きたとの報道を受けて書いた記事です。余命を見積もるのは、あまりに様々な要因があって、専門家でもいわば「当たるも八卦、当たらぬも八卦」の世界であることを示した研究について紹介。
でも、正確ではなかったとしても、そうした情報に意義はある。少なくともわたしは、あくまで目安としてということを理解したうえで、知らせてほしいということについて書きました。
第3位
東京医大が受験において、女性を差別していたことが問題になったことについて書いたものです。この問題が報道されて、医療従事者(主に医師)の知り合いたちに様々な意見を聞きました。
そのなかで意外だったのは、特に女性の医師たちから「これは必要悪だ」という意見が多く聞かれたことです。
なぜ、そう思うのか、その背景になにがあるのか。それを考えていった末に、ドイツのブランデンブルグ心臓センター(Brandenburg Heart Center)で働く、循環器内科医の岡本真希さんが頭に浮かびました。
フェイスブックでメッセージを送り、その後、メッセンジャーでインタビューして書いた記事です。岡本さんとの間で議論を深めながら丁寧に書いた記事。
ヤフーニュース個人の月間優秀記事(MVA)にも選んでいただくなど、お陰様で大きな反響をいただきました。
第2位
インフルエンザ予防として、多くの人が選んでいるマスク。でも、病気の「予防」としては多少の効果はあるかもしれないけど、それより優先したほうが良いことがあるかもしれない、ということについて書きました。
今シーズンもインフルエンザの流行が始まっています。よかったら改めていちど読んでみてください
第1位
こちらもインフルエンザ。2017年~2018年シーズンは、インフルエンザB型が例年より早く、多く感染者が出たということで話題になりました。
インフルエンザB型は「A型と比べて症状が軽め(熱が出にくい)」とか、「腹痛・下痢が多い」といった話がメディアで多く報道されていたのですが、根拠が「専門家の意見」というものばかりでした。
実際の研究では、どんなデータが出ているのだろう?ということを調べてみた結果、あまり違いはないかも。。。ということがわかりました。一時期、グーグルで「インフルエンザB型」で検索するとトップに表示されたことも有り、検索で非常に読まれた記事です。
こうやって並べてみると、総じて、様々な医療健康情報の「根拠」は何か?ということへの興味関心が高まってきていると感じます。
2016年のWELQのことや、SNSのなかでの医療者自身による発信の広がりなどを受けて、単にわかりやすいだけでなく、「本当に役に立つ情報」を知りたいという思いが、特に比較的若い世代のなかで強くなっているのかもしれません。
医療とメディアの架け橋を目指して
今年はお陰様で、様々な場にお呼ばれして、意見を述べさせていただく機会をいただきました
3月には厚生労働省の「要介護認定・介護レセプト等情報の提供に関する有識者会議」の構成員に選んでいただき、参加しました。取材の席で見ていたロの字のテーブルに自分が座るってなんか不思議な気がしましたなあ。
国の政策は、こういうプロセスと議論のなかで決まっていくのだな、ということを肌で感じられてとても良い経験になっています。実際に中に入ってみないと、わからないことが沢山ある、というのはどんな分野でも同じですね。
あと印象に残っているのは、9月26日にモデレーターとして参加した、日本医療政策機構さんのイブニングセミナー。テーマは「オンライン診療・遠隔診療」の未来についてでした。
武藤 真祐さん(インテグリティ・ヘルスケア) 長谷川 高志さん(日本遠隔医療学会常務理事)、そして盟友・佐藤大介(国立保健医療科学院)との議論。
先生方そして参加者のみなさんのご協力が前提ですが、場の流れを意識した質問で、少しずつ会場の体温が上がっていくのを感じられて嬉しかったです。
メディアで多数に向けて発信するのもとても大事だけど、イベントなどでその分野に本当に関心がある人向けに、どうしたらより良い時間を提供できるかについて考えるってとても意義あることだと改めて実感。
モデレーターという仕事は、準備や当日の緊張度など正直大変だけど、会場が盛り上がった時の感動はたまりませんなあ。もっと技術を伸ばしていきたい。
「マスゴミ」ってよく言うじゃないですか。
確かにわたし自身も含め、メディアで出る情報が完ぺきではないことで、様々なご迷惑をかけてしまうこともあるかもしれない。
でも、メディアの人間も、こんな思いでこうやってやっている!ということを、あえて自分から飛び込んでいって知ってもらうことで、なんというか協力してより良い情報発信につなげていけるかもしれない。ということをぼんやりと考えています。
いろいろな人がフラットに参加できる「場」を作る
2016年に勢いで始めたメディカルジャーナリズム勉強会
メディカルジャーナリズム勉強会 | Association of Medical Journalism
おかげさまでFBグループページのメンバーが800人を超え、なんとなく活動を知っていただける機会も増えました。これも一緒に活動してくれるメンバーのおかげ、本当にありがたい。。。
この会を始めた時から思いは変わっていないんですが、医療とか健康はとても身近な内容なので、携わる人もそれこそいろんな立場の人がいます。でも属する組織とか立場とかで、なんとなくかかわりが薄くなったりすることもありますよね。
そういう人たちが「より良い情報発信」というテーマで立場を超えて交われる場が作りたかった。そういう場を作ることで、誰かひとりでもより幸せになる情報発信が生まれればいいなあと…
濃淡あれど、その思いに共感してくれる人が少しずつづ集まってきてくださったので、2019年は、このすごくキラキラしているけれど、簡単に壊れてしまいかねないガラス細工のような「場」をいかに持続的なものにしていけるかが問われていると感じます。
というわけで2018年振り返りでした!
いつも見守ってくださる皆様、新年も何とぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m
メディアと医療者の「より良い関係」を作るためには
先週の土曜日のことになりますが、名古屋にて日本整形外科学会の教育研修講演に呼んでいただきました。
より良い情報発信ができるか?倫理的・法規的なポイントはどこにあるのか?ということについて、これまで放送番組で医療専門家と協力して制作してきたコンテンツのご紹介のほか、6月に改正された医療広告規制のポイントなどを紹介させていただきました。
で、いろいろ考えたうえでの結論はどうだったかというと
講演の前後30分だけ名古屋滞在。