「伝える」ことのデメリット 「伝えない」ことのメリット
今日は主催しておりますメディカルジャーナリズム勉強会にて定例のヘルスケア発信塾でした。
せっかくの金曜の夜に、誰かの幸せに繋がる発信とは何だろうかとか、何かを伝えることのデメリットや、それを「伝えない」ことのメリットもありうるのではないかとか、そういうディープなことを語り合える仲間がいることが幸せ😭
講師として登壇くださった 渡邊 清高 さんありがとうございました。がんゲノム検査に関して、たった20分で最新の状況からそこにつながる歴史的背景についてまでレクチャーくださるプレゼン技術に惚れ惚れしました。
運営を担ってくださった 秋元 麦踏さん最高です。僕なんかが言うのはおこがましいけれど、客観的に見てファシリテーション能力がどんどん上がっていることに驚愕しかない。丁寧な準備も含めて、刺激を受けます。
良い週末のひとときであった😊
もしご興味持ってくださった方がいらしたら、ぜひこちらまで
「空気を作る」と「バースデー・ドネーション」 そしてこれまでとこれからの数年について
私事ですが10月13日(日) 42歳になりました。
誕生日よりなにより、台風19号で被害を受けた方が心配で、ついついニュースから目が離せません。相次ぐ川の氾濫の情報を見るたび胸が痛みます。どうかまずは、心と体の健康を大切に。わたしも、できることを支援していこうと思います。
さて、42歳を迎えた夜は、そんな嵐の夜でした。
雨風が窓にあたる不気味な音を聴きながら、明かりを消した部屋の中で、つらつらと考え事をしていました。
42とは「しに」とも読める縁起でもない年のような気もしつつ・・・良く考えたら、就職してそろそろ20年にもなるんですね。
なかなか寝付けず冴えていく頭の中で、自分がこれまでやってきたことを振り返ったり、これからの数年、テーマとしていきたいことを考えたりしたのですが、この記事では、その内容について共有できればと思います。
最後には「良かったら誕生日プレゼントください!!」というあつかましいお願いもあるのですけれど、良かったら最後まで読んでやってください。
ほぼ20年前、テレビ局にディレクターとして入局ほやほや、いちおう真剣に研修をうけているわたしです。若ええええええ
ずいぶんカメラが古いのが印象的。考えてみれば、たった20年前、インターネットなんて静止画1枚見るために何分も待つのは当たりまえでした。
電話はPHSが主流で、写真は「写ルンです」でコンビニや写真屋さんに持ち込んで現像してもらうのが普通だったのだから、人類の進歩ってすごい。
一方で自分自身の進歩はというと、20年前に思い描いていた良い意味でのオッサンというか、「成熟して他人の目を気にせず、迷いなき日々を過ごしている」という自分では全くなく
週に一度はリアルに怒られたり、心を込めたつもりのSNSのメッセージを軽く無視されたりして、しゅんとしてばっかりなメンタルの弱さを抱えております。情けなし。。。
(外見上おっさん化したな、という指摘には同意します)
「医療の翻訳家」という言葉に込めたもの
で、誕生日を迎えた夜の思考に戻ります。メインのテーマは「自分は今後数年で、何をしたいのか」ということでした。
ちょっと振りかぶった言い方をするならば、自らの「役割」をどんなことに設定するか、ということです。
これまで数年間の自分のひそかなテーマは、『医療の「翻訳家」を目指す』というものでした。そう、このブログの題名にもしていますね。
『医療の「翻訳家」』という単語は、3年半くらい前にYahoo!個人のオーサーとして記事を書き始めるにあたり、編集者さんから「ページに題名をつけよ」と言われて考えていた時に、ふと降りてきたものです。
それまで「お前の肩書は何だ」と聞かれたら何も考えず「テレビ・ディレクターです」と答えてきました。本業ですから、当たり前ですね。
ただ、よくよく考えると、それは「職業」であって、なんというか自分で選び取ったものではないわけです。同じようにテレビ・ディレクターと名乗っている人は世間にものすごくたくさんいて、ともすればそのなかに埋没してしまいそうな危機感も覚えていました。
そこで、どうせだから自分で自分にいちばんぴったりくる、オンリーワンの肩書を考えてみよう!と思い至りました。
それを考えるにあたり、まずしたのは、仕事や仕事外の時間を含めて、「自分がしたいこと」をシンプルに1文にまとめること。(わたしのように人生に迷いがちなかたには、これ、お勧めです)
うんうん頭を捻って考えた結果できた1文が、こちら
「医療や健康など、難しかったり誤解されたりしがちな情報を、上手に伝えることによって、伝えられた人の生活が1mmでも良くなること」
この文を読みながら、さて、自分につけたい自分の肩書とは何かを考えてみると。。。
どうやら、ディレクターとかジャーナリストとかいうイメージとはちょっと違うようです。よくよく考えると、むしろ「翻訳」という作業に近いものなのかもしれない。
翻訳家というのはどうだろう。
でも、いわゆる翻訳を生業にしている、書籍の翻訳家や通訳のかたと勘違いされては困るから…カギカッコをつけてみたらいいんじゃない?
というわけで出来上がったのが 医療の「翻訳家」 という肩書です。
そして自分で作った肩書を自分で名乗るという、まあよくもそんな恥ずかしいことを…ということをコソコソっと始めたわけですね。
有難いことにそれを名乗ることで、面と向かってバカにされた経験はこれまでにありません(SNSとかではたまにありますけどね)。最近では講演やイベントなどの場で、初対面の方から「この肩書、好きなんです!」というお言葉まで頂くようになり…。有難いなあ…。
(なお矛盾するようですが、わたしは肩書に「こだわり」は持っておりません。取材や講演などでは「ディレクター」や「ジャーナリスト」と名乗ることもあります。その場においてコミュニケーションをスムーズに進めることが一番大事なので。コミュニケーションに支障がないときは、自分の使いたい肩書を名乗る、ということです)
さて、このように「医療の『翻訳家』」というこっぱずかしい肩書を名乗り始めてしまった以上、がんばるしかありません。
「したいこと」が実現できるように、ちょっとでも自分の「できること」を広げる
「取材のスキルを高める」ために、いろんな文献を読んだり学会に参加したりするのはもちろん、「発表できる「場」を増やす」ために、テレビ番組やネット、さらには書籍など回ってきた打席で出来るだけ結果を出すように心がける。そして「媒体ごとに分かりやすく伝わるようにするノウハウを学ぶ/開発する」
そんなことを自分なりに続けてきました。
もちろん上記のようなことはどこかで「これで完璧」となるものではないので、これから一生かかってもやり続けることではありますが、積み重ねの結果というか、自分オンリーワンの肩書を名乗っても、「嘲笑される」ことは、とりあえずは無くなってきたかもしれん。。。
というところまで考えたところで、「では、次の3年で何をテーマにしようか?」と自然に思考が移りました。
「やさしい医療情報」と「空気を作る」
そういえば先日、とあるイベントに参加したんですね
withnews-medical-sns.peatix.com
いま、SNSを活用した医療健康情報の発信でインフルエンサーとなっている大須賀先生、けいゆう先生、ほむほむ先生、ヤンデル先生などが登壇。
さらには編集者のたらればさん。そして尊敬する友人の水野梓さんと朽木誠一郎さんが司会をするという、とんでもない我得イベントだったわけです。
会場の様子を伝えるハッシュタグ #やさしい医療情報 はなんと、国内のトレンド入り!
どんな会だったかは、ヤンデル先生のまとめられた参加者・登壇者のツイートを追うとリアルに実感できると思います。
詳しい内容は、各ツイートそして登壇者の皆様がまとめてくださっているブログなどをお読みいただくとして…
個人的にぐっと来たのは、ヤンデルさんの発表にあった、「<医療情報を多くの人に使ってもらうために必要なものリスト>」でした。
次のブログにその詳細がまとめられていますので、ここではその項目だけ。
博物館に知恵をならべる
知恵はきちんと分類しよう
でもAIは情報の情を深化してくれないことに注意しよう
ヘッドコーチ目線を持ったあとにフィールドでプレイしよう
観客を煽ろう
お互いの強みを知ろう
旗を見ていたい
ははーーー、と、深く頷かされましたよ。わたしがなんとなく感じていたことを見事に、そして深く言語化していただいたと感激。
で、光栄にもヤンデルさんの上記Noteでも引用していただいたのですが、
私はメディアの役割として「空気を作る」ということがあると思っています。
すごく平たい言葉でいえば、「○○がクールだ」という意識を社会に醸成していくこと。
そういえば今回の台風の直前、計画運休や企業の休業を歓迎する空気が支配的でしたよね。
以前は台風だってなんだって仕事にいくのがクールだったのに、今回の台風では「安全をとって休むことがクール」、っていう風に明らかに「空気」が変わっていました。
もちろん、かけがえのない使命がある人が、危険を熟知したうえで仕事に赴くことは尊いことです。
しかし、別に今日わざわざ行かなくたっていいよね、という状況にある人が、上司の命令とか職場への忖度とか、「空気に絡め取られて」危険な地に赴く、という事態を防ぐことには繋がったと思うわけです。
明らかに「空気」というものは存在し、そして日本においては、個人の行動が結構それで変わることはあるんじゃないか。
いま誰かに伝えるべきアイデアや、命を救える情報があったとして。
これまでは、それを「自分で伝える」ことを大事だと思ってきましたが、それはもちろんするとして、それが「クールである」という空気を作ることは、もしかしたら大事なことかもしれんと思うようになりました。
その「空気」があることで、それをしようとする人が増える。思いを持つ人が、勇気を持って言い出せるようになる。クールだと思われることで、ボランティア的にかけがえのない取り組みをしている人が、相応な対価を受け取ることもできるかもしれない。
そしてそれは、この3年間で有り難くもいろいろなレイヤーの人に知り合いが増え、そして医療の専門家ではないけれど、メディアの専門家としてのトレーニングを受けた自分には力になれる部分かもしれないと思うのです。
だから僕は、これからの3年間はちょっと意識して、その役割を担える自分になることを目指していけないかと考えています。
・メディア業界の中で、同じ思いをもって取り組んでくれる人増えるよう頑張ります。
最低限の科学知識を持って誰かのために情報発信することをクールだと思ってくれる人が増えるように活動します。
・「応援団力」を高めます。
素敵なアイデアや熱意を持って活動している人について、業界を問わず見返りを求めずに応援します。
・いま仲間とともに進めている「メディカルジャーナリズム勉強会」を継続し発展させます。
思いを持つもの同士が、楽しく安心して学びあえ、たくらみあえるコミュニティとしていきます。
・毎月、何らかの団体に寄付をします。
頑張る誰かを応援することは決して恥ずかしいことではなく、むしろクールで楽しいことだと感じられる空気を作ります。
バースデー・ドネーションにご協力ください
というわけで、最後にお願いです。
早速ですが、「毎月何らかの寄付をします」を実現したい。。。
最近知ったのですが、バースデー・ドネーションというものがあるんですね。
つまり「自分の誕生日に友人や知人からお祝いの代わりに支援したい団体のために寄付を募る」ということのようです。
そこでFBで『バースデー・ドネーションで、どこかお勧めのところご存知の方いらっしゃいませんでしょうか?「うちに寄付してほしい」というお申し出も大歓迎です』とお聞きしたところ、たくさんの候補をいただきました。
そのなかで今回は、独断と偏見で、次の2団体への寄付を募ろうと思います。
西口洋平さんが主宰されている、がんのパパママのためのコミュニティサービス「キャンサーペアレンツ(cancer-parents.com)」です。その活動をもっと前進させるために、寄付をお願いされています。
轟浩美さんが運営されている、NPO法人「希望の会」さんです。治療法が確立されておらず、情報も少ない難治性がん、スキルス胃がんの患者家族会です。
胃がん患者、轟哲也さんが2015年に設立され、難治性がんゆえに治療に苦慮し、さらに就労継続も厳しい患者家族の現状を鑑み、設立以来、会費をいただかずに運営されているそうです。
どちらも、ご面識をいただいている人たちが真摯に取り組んでおられる、ということで寄付先に選ばせていただきました。(もちろんですが、支援を募る以上、わたし自身も飲み会何度か分の支援をさせていただきました(^^))
もし、市川の普段の活動にちょっと興味をもってくださったかたがいらしたら、よかったら誕生日プレゼントがわりに、寄付をお願いします。
もし寄付してくださったかたがいらしたら、そっとメッセージなどで教えてください。こんど一緒に飲んだとき、一杯おごらせていただきます!
というわけでエモさにまみれた長文失礼いたしました。最後まで読んでくださったあなたに、心からの感謝をささげます。本当にありがとう。
新しい1年も、みなさまと一緒に幸せなものにできますように。
これからもよろしくお願いいたします
「急に具合が悪くなる」宮野真生子・磯野真穂 読書感想
さいきん、なんども読み返したい深く素敵な本に出会ってばかりで、なんとも読書が進まない。。。
いま読んでいるのはこちら、磯野真穂 Maho Isono さん著の「急に具合が悪くなる」
がんを抱えた哲学者・宮野真生子さんと、文化人類学者である磯野さんの往復書簡を書籍化したもの。
宮野さんの病状が悪化していく中で、それぞれがそれぞれの書簡で問いを発し、思索を深め、ときに横道にそれながら「偶然性」というものの意味へと話が深まっていく。
全体として「がん」をテーマにしているものの、語られる内容は非常に幅広い。というか、医療そのものを語っていない時間のほうが長い。
クライマンの3つのセクターや、アザンデ人の妖術や、恋愛や広島カープや、不幸と不運の違いや、物語にからめとられることへの怒りなど、いろんな要素が絡まりあうように紡がれていく。
ところで、この本を読み進む時間は自分にとって、残酷なものでもあった。
例えば、ともすれば僕は、物事をきれいに合理的にまとめて安心したくなる。「エビデンスをもとに合理的に判断を」とか「代替療法より標準治療を」とかいう「正しさらしきもの」に陣取って、代替療法を選ぶ人のことを「愚かだ」と切って捨てるような態度に流されそうになる。
読み進めていくうちに、そんな自分の持つ「浅さ」に、いやおうもなく気づかされていく。背中に脇に、冷や汗が流れる。これまで偉そうにわたしが発した言葉が、とんでもない間違いを含んでいたのかもしれないと。
人間はそもそも、望んだわけもいないのに生まれ、しかも、いつか死んでしまう運命を知っているのに生きている。考えてみればとてつもなく非合理な存在だ。そんな存在だからこそ、ときに不合理な考えに身を寄せてみたり、他者の合理的すぎる態度に傷ついたりする。それは愚かだからではなく、人間だからだ。
一方で、だからこそ人間は合理性の鎧をまといたくなる存在でもある。データを調べ、よりよい選択をしようとする。それができない存在を、見下そうとする。そうして、本当は絶対に否定できないはずの偶然性を、否定したくなる。
しかしこの2人の思索は、最終的に、その自分たちが抱えるどうしようもない偶然性そのものが、この世の美しさというか、生きている意味かもしれないと位置付けた(と、わたしは感じた)。
ーー
まだ消化しきれていないけれど、わたしが感じたのはそんなこと。
同い年で、友人でもある磯野さんが、こんな素晴らしい本を書けることに、率直に言ってジェラシー。つまり嫉妬。
しかし一方で、誇らしい気持ちもする。自分にはとうてい生み出しえない作品を書いた人が知り合いとは、なんと光栄なことでしょう!
良い嫉妬、というものはこの世に存在するものです。
というわけで「急に具合が悪くなる」本当にお勧めです。
装丁からは全く医療書って感じがしないかもしれないけれど、医療の現場にいて真摯な思いを抱えて取り組んでいる人にこそ読んでほしいと思う本です。
「やさしい医療情報」という言葉の目指すところは そして自分の「趣味」のはなし
今日は #やさしい医療情報 イベントに参加したんですけど
いやもう、すばらしいイベントでした。
気づきにあふれていたし、前向きな意志と誰かを否定しない態度に満ちていたわけです。
ヤンデルさん、たらればさん、大須賀さん、ほむほむさん、浅生鴨さん、森田豊さん(順不同)、ネットとかテレビとか書籍とかで良くお見掛けして、勝手に尊敬していたけれど、直接のご面識を得ていなかった方とお会い出来てお話しできて光栄でした。
まあ、これがぼくの「趣味」なんだろうと思う。
自分の利益だけではなく、誰かのために、何かを1mmでも前向きに進めようとしている人を見ると本当に幸せになってしまう。
そういう人たちと話せるのが幸せ。
今日は良い一日でした。
水野 梓さん、朽木 誠一郎さん、そしてスタッフの皆様
素敵なイベントを企画してくださって本当にありがとうございました。
とりあえず自分のツイートをまとめときます
#やさしい医療情報
— 市川 衛 @医療の「翻訳家」 (@mam1kawa) September 29, 2019
はじまりましたーー
ヤンデルさんとたらればさん、いきなり猫?耳😺つけててビックり
質問@keiyou30 さん(ほかの3方も?)
— 市川 衛 @医療の「翻訳家」 (@mam1kawa) September 29, 2019
※紙媒体(新聞)に死ぬ気で投書
※自分でサイトを立ち上げSEO勉強
※Twitterの運用法を研究
ちょっと引くくらいの
とんでもない努力
忙しい中で情報発信に力を注ぐモチベーションというか、背景にある思いが知りたい(語り合ってほしい)#やさしい医療情報
#やさしい医療情報
— 市川 衛 @医療の「翻訳家」 (@mam1kawa) September 29, 2019
ほむほむ先生
信頼できる医療健康情報の見分け方
→「根拠と出典」があるかどうか
これ大事
しかし記事に出典があると「難しそうだから」と読まれなくなるという意識も根強く、編集者から削除を求められることも
このへんどう考えるか、お聞きしたいなあ#やさしい医療情報
ほむほむ先生@ped_allergy
— 市川 衛 @医療の「翻訳家」 (@mam1kawa) September 29, 2019
TAKE HOME MESSAGE#やさしい医療情報 pic.twitter.com/mh35wJRsmq
#やさしい医療情報
— 市川 衛 @医療の「翻訳家」 (@mam1kawa) September 29, 2019
エモリー大学
大須賀覚さんご登場@SatoruO
サプライズとは何か
ドキドキ pic.twitter.com/iHJ7VLE18B
大須賀覚さん @SatoruO
— 市川 衛 @医療の「翻訳家」 (@mam1kawa) September 29, 2019
発信への思い
病院の中で情報を伝えるという従来のデザインでは、患者さんを救えない#やさしい医療情報 pic.twitter.com/K9SqPzLFtt
質問
— 市川 衛 @医療の「翻訳家」 (@mam1kawa) September 29, 2019
今回のタイトル #やさしい医療情報
やさしいには『優しい』『易しい』という2つの意味があり、またどんな人に『やさしい』情報を届けたいかも、人によって違うのではないかと思います
登壇の皆さんにとっての『やさしい医療情報』とはどんなものであり、誰を対象としているか聞きたいです
イカサマがん治療マニア(失礼)
— 市川 衛 @医療の「翻訳家」 (@mam1kawa) September 29, 2019
大須賀覚さん @SatoruO によるイカサマがん治療を見抜くポイント
これは役に立つ#やさしい医療情報 pic.twitter.com/5zWD9g5Yfy
大須賀さんの「サプライズ」とは
— 市川 衛 @医療の「翻訳家」 (@mam1kawa) September 29, 2019
新著の発売でした!!!
勝俣範之さん@Katsumata_Nori
津川友介さん@yusuke_tsugawa
大須賀覚さん@SatoruO
による
「最高のがん治療」
臨床、疫学、研究に関する
総合的な入門書とのこと
これは楽しみー#やさしい医療情報 pic.twitter.com/uJdnvagfuc
語る朽木さん @amanojerk を撮っちゃうヤンデルさん @Dr_yandel #やさしい医療情報 pic.twitter.com/mywToFVWkn
— 市川 衛 @医療の「翻訳家」 (@mam1kawa) September 29, 2019
医療者が医療情報を自ら発信する意義
— 市川 衛 @医療の「翻訳家」 (@mam1kawa) September 29, 2019
「いまこんな問題がある」ことを、最も血肉をもって語れるから
By ヤンデルさん@Dr_yandel #やさしい医療情報
#よくない情報の伝え方
— 市川 衛 @医療の「翻訳家」 (@mam1kawa) September 29, 2019
攻撃的なツイートは見た目上拡散する
しかしおそらく同数かそれ以上、その攻撃性に辟易したり嫌いになってしまう人を作り出してしまう。
攻撃性によって何かを伝えようとするのは、おそらく良手ではない#やさしい医療情報
#やさしい医療情報
— 市川 衛 @医療の「翻訳家」 (@mam1kawa) September 29, 2019
メディアと医療のより良い連携とは
水野梓さん @mizunoazusa11 とたらればさん @tarareba722 のモデレーション
たのしみだーー pic.twitter.com/EIJ1vKPv7S
SNSでは「質の高い記事」のほうが拡散されやすくなりつつあるかもしれないという朗報と、野良エビデンスについて
「野良エビデンス」
いつからかこんな言葉が、ときに脳裏に浮かぶようになりました。
エビデンスとは、いろいろな意見がありますが多くは「根拠」と訳されています。
そして野良は、のらネコの「のら」です。
SNSを眺めていて、誰からか聞いた単語なのかもしれない。
飲み会のテンションで誰かが口走ったことを聞いたのかもしれない。
もしかしたら色々な言葉の切れ端をもとに、自分が勝手に思いついた言葉なのかもしれない。
とりあえずググってもヒットしない言葉のようです。
この週末、第11回日本ヘルスコミュニケーション学会学術集会 にて「SNSにおける医療健康情報の拡散」についての調査結果をポスター発表しました
結論をざっくり言えば「Twitter や Facebook でどんな記事が拡散しているのかを調べてみると、きちんと根拠を調べて冷静に発信しているコンテンツの方がより拡散するような傾向が見えて来ていますよ」ということでした。
(詳細の資料は、仲間がメディカルジャーナリズム勉強会のHPで公開する手はずを整えていてくれているようです)
ぶっちゃけていえば、調査を始めた当初、私含めてメンバーの多くが予想していた結論とは正反対のものだったので、驚かされたのですが…
これぞ「調べてみないとわからない」知見とも思います。
「誰かの幸せのために、より確からしい情報を発信しようと頑張っている人」にとって、ちょっとでも安心材料と言うか、前向きに取り組み続けていこうと思える助けになったらいいなと思っています。
で、冒頭の「野良エビデンス」という言葉に戻るのですが
調査とか研究とかって、どこかの大学とか、研究組織に属する人たちが、その組織を代表して行うもの、というイメージがありますよね。
一方で、この調査は、医療者や研究者、当事者やメディア関係者など、いろんな立場にいる人が組織の枠を超えて、有志で集まって純粋なボランティア活動としてまとめたものです。「正統でない」という意味で、「野良」という言葉がふさわしいかもしれません。
でも人間って、どんな些細なことであっても、未知のことを調べ、それを議論し、自分たちなりに得た知見を発表するという行為に本質的な喜びを感じるものだと思うのです。
だから、組織ベースではなく想いをベースにして集まった人たちが手弁当でやる研究があったっていいのかもしれません。そういう形が生まれることで、アカデミアがより活性化するケースもあるかもしれません。
野良という言葉には「野生」というニュアンスもあります。
決められた道ではなく「野生」の思いで「こういうことを調べたい!」と思った人たちが調べたものって、洗練されてはいなくても、自由さと暑苦しさから生まれる迫力を持つのかもしれない、とも思います。なので、アカデミアにいま属していない人も、ほんのちょっとの勇気をもって、夏休みの自由研究的な感じで頑張ってみると楽しいかもしれません。
***
興奮のままに、エモい感じで書きなぐってごめんなさい。
メディカルジャーナリズム勉強会のプロジェクトとして、「いろんな組織に属する人が、みんなで知見を出し合って、学会で発表してみよう!!」と発案してくださり、本業がめちゃめちゃに忙しいなか発表内容をまとめてくれた可知健太さんに心からの感謝をささげます。
本当にありがとうございました!
下の写真1枚目左から4人目のスーツ姿のナイスガイが可知さんです
花粉症薬について書いた記事が、Yahoo!ニュース個人の月間優秀記事(MVA)をいただきました
先月、花粉症薬を医療保険の適用外に、という提言を健保連が発表し話題になりました。
SNS などの反応を見ていると、医療関係者も含めて、ちょっと誤解してるひとが多いのではないかな?とも感じましたので、仕事終わりの夜にコツコツ書いた記事を公開しました。
面倒で複雑な、医療費の仕組みについて、できるだけわかりやすく書いたつもりです。
とはいえ、こんなしちめんどくさいことをつらつら書かなくても、「医療保険の適用外?負担が増えるけしからん!!」と書き飛ばしてしまえれば、手間もいらず、たくさんの人に読んでもらえるのかもしれないとかつらつら思いつつ
ぶっちゃけあんまり読まれないんじゃないかな、と思いつつ、祈るような気持ちで公開ボタンを押したわけです。
結果として、公開直後からたくさんシェアして頂き、さらにはYahoo!ニュースさんのトピックにも取り上げていただいた結果、思いがけずたくさんの方に読んでいただけました。
そして、Yahoo!ニュースさんの月間優秀記事(MVA)にも選んでいただき、ありがたい限り。。。ツイッターやFBなどのSNSの反応を見ていると、賛否含めてたくさんの人が「わがごと」として話題にしてくださったようです。
受賞コメントを求められたので次のようなことを書きました、引用します。
いつも拙文を読んでくださっている皆様に心から感謝します。
ーー
「社会保障の今後」なんて聞くと、他人ごとというか「偉い人がどうにかしてよ」っていう気持ちになりますよね。
でも医療や介護、年金などは、わたしたちの生活そのものに関わってくる非常に「身近」な課題です。
なのに他人ごとに思えてしまうのは、制度が複雑でアタマに入りにくく、「見えない(見たくない)」存在になってしまっているからかもしれません。
どうしたら複雑でわかりにくい問題を、ちょっとでも「見える(見てみたい)」存在とできるのかという問題意識が、執筆のきっかけとなりました。
この記事が、医療保険や医療費の仕組みについての理解や、賛否含め議論のきっかけになればと願っています。
ずっとワクワクしてしまう 夏の終わり
年甲斐もなく
Official髭男dismにはまっております
「115万キロのフィルム」
高校の部活の夏合宿で
エアコンもない雑魚寝の合宿所に
かかってそうな曲
聴いていると心が騒いで
つい走り出したくなる感じ
夏の終わりにぴったりです
18歳のあのころ
41歳なんてとんでもない大人に見えたけれど
実際なってみると、落ち着きなんて全くなく
来年の自分がどうなっているかってことさえ
皆目見えず…
でも相変わらず「明日何が起きるんだろう」と
ワクワクしていられているのは幸せ😀
すみませんなんかプライベートかつエモい感じで
ーー
初めて喧嘩した夜の涙
個人的に胸が痛むけれど
そのまま見続けよう
ごめんねと言って仲直りして手を握って…
ほら、ここで君が笑うシーンが見どころなんだからさ
写真にも映せやしないとても些細なその仕草に
どんな暗いストーリーも覆す瞬間があふれてる