医療の「翻訳家」を目指して【医療ジャーナリスト 市川衛】

医療・健康の難しい話を、もっとやさしく、もっと深く。

コクランが揺れている

署名しました。 www.ipetitions.com システマティックレビューの総本山として知られるコクランが揺れています。 HPV ワクチンに対するレビュー著者の利益相反問題の追求や、副反応が過小評価されているという訴えを続けていた理事(ピーター・ゲッチェ氏)を不…

介護分野への外国人労働者の受け入れ -- 「台北駅」から学ぶメッセージ

来年4月に、外国人の単純労働者の受け入れが始まることが閣議決定されました。想定されている分野の筆頭が「介護」です。 少子高齢化に伴う圧倒的な人手不足の中で、介護分野への外国労働者の受け入れは必須と考えられます。その一方で、様々な「摩擦」も生…

医療・健康情報の懸け橋になるために 図書館ができること

全国の図書館の司書さんたちが集まる年に一度のイベント、図書館総合展にてお話しさせていただきました。 改めて気付かされたのは、医療や健康情報の入手に図書館が大きな役割を果たしていること、そして、課題解決型図書館として積極的に利用者のニーズに様…

「知」の最前線にいる人たち

『医療・健康情報の“架け橋”になるために図書館ができること~がんを事例に考える~』 31日(水)に、図書館総合展@横浜パシフィコでお話しさせていただきます。 www.libraryfair.jp わたし自身、本当に不勉強で存じ上げなかったのですが、全国の図書館のご…

あたらしい1年にむけて

いきなりですが、10月13日(土)をもって41歳になりました。 あれ?先月あたりに40歳になった気がしていたのですが。。。本当に1年って、早いもんですね。。。。 この1年は、いろいろと新しいことをするチャンスを与えていただいた一方、あまりのハー…

「政策を進めながら、検証する」ということの意義

さいきん注目している、Lancetの姉妹誌でオープンアクセスの「The Lancet Public Health」より https://www.thelancet.com/journals/lanpub/article/PIIS2468-2667(18)30183-X/fulltext The projected timeframe until cervical cancer elimination in Austr…

女性医師は迷惑な存在なのか?

8月末に公開した記事が ヤフー!Japan個人のMVA(月間優秀記事)をいただきました。 news.yahoo.co.jp ありがたいなあ。。。。 「こんなに心を込めて書いても、きっと読まれないんだろうなあ・・・ ひとりでも多くの人に届きますように」と思って公…

むずかしいことをやさしく、ふかく、まじめに、ゆかいに

台風のスキをついて、那覇で「睡眠負債」をテーマに講演してきました。 本日のイベント「睡眠負債〜ちょっと寝不足が命を縮める〜」の様子です。医療ジャーナリストの市川衛さんをお招きいたしました。流行語にもなった「睡眠負債」。快適な睡眠をとるにはど…

「伝える」仕事の奇跡と責任について

今日は以前、お仕事で取材させていただいた企業さんの技術展覧会にお邪魔してきました。 番組と記事でご紹介したことがきっかけになり、問い合わせが殺到したことで、展覧会が企画されたのだそうです。 会場には日本有数の大企業から、海外の企業まで1000人…

超音波で認知症を改善する?治験開始の新たな治療法の論文を読んでみた

本日、こんなニュースが話題になりました。 www.nikkei.com 認知症、超音波で進行抑える 東北大が治験へ 東北大学の下川宏明教授らは19日、超音波を使い認知症の進行を遅らせることを目指す医師主導の臨床試験(治験)を6月中にも始めると発表した。患者の…

認知症を抱える方や周囲の方をささえるテクノロジーとは

モデレーターを務めたHealth2.0のセッションを記事化していただきました。よかったらご一読くださいませ。 認知症を抱える方、ささえる方、それを包む社会全体に対して何ができるか、情熱をもって取り組まれている人たちと話し合えた時間、楽しかったなあ。 …

書籍発売のお知らせ

お。。。もうアマゾンに出ていた!4月13日、共著した新書が発売になります。去年取材した「睡眠負債」の内容をまとめたものです。 「寝るって大事」 なんて誰でも知っているけれど、仕事や介護や子育てなど、眠れない「理由」を持っている方はたくさんいます…

【お知らせ】1月の振り返り&2月出版&イベントのお知らせ

あれ!いつのまにか1月も末になってしまいました。 仕事で新しいプロジェクトが始まったり、 去年の振り返り記事がずっとトップなのもお恥ずかしい・・・、というわけで、1月執筆の記事や2月予定イベントのお知らせなどまとめておきます 1月に執筆した記事な…

2017年振り返り!「マジメなのにバズる」情報発信のコツとは?

10月5日・グローバル専門家会合 今年もお世話になりました 2017年も、もう終わりですねー。 年の暮れ、今年のカレンダーを見返してみると、本当にいろいろあったなと感慨深いです。いくつか今年のトピックをまとめてみたので、よかったら読んでみてください…

TOKYO FM「TIMELINE」出演

昨夜ですが、TOKYO FM の 「TIMELINE」に出演させていただきました。 医療とAIの今後についてお話ししました。 医療とAIに関しては、2014年に制作したNHKスペシャル「医療ビッグデータ」で取材してから興味をもち、細々と取材してきまし…

座間の事件の実名報道について、自分なりに考えたこと

「19のいのち ー障害者殺傷事件ー」スクリーンショットより 座間の事件の被害者のご遺族が「本人及び家族の実名の報道(中略)一切お断りしています」と貼り紙をしたにも関わらず、被害者の方の実名を挙げて貼り紙のことを報道した記事に批判が集まってい…

「コミュニケーション」は、もしかすると薬や手術と同じくらいに、誰かを幸せにすることにつながるかもしれない

とても光栄なことに、来月、慶応大学湘南藤沢キャンパスの学生さん向けに講義する機会をいただきました。 で、どんなことを一緒に考えたら、何か本当にちょっとしたことでも持ち帰ってもらえる「お土産」になるのだろうかと頭をひねった挙句、こんな感じの講…

連載始めます

【連載始めます】 総合診療医むけの雑誌「Gノート」(羊土社)で連載を務めることになりました。 題名は下記です。 「伝える力」で変化を起こす! ヘルスコミュニケーション 医師×医療ジャーナリストが考える臨床でのコツ:Gノート - 羊土社 へルスコミュニ…

医療×IT 医療ITは”患者体験”を変えるのか?

やばい1か月も更新していなかった・・・。 空気調和・衛生工学会誌に寄稿しました。なじみのないかたが多いかもしれませんが、会員数15000人超で工学系としては日本で10の指に入る規模の学会です。(空調設備の「空調」って、空気調和の略だったんですね。…

メディカルジャーナリズム勉強会について

※ご興味を持たれた方、参加ご希望の方へのご案内です メディカルジャーナリズム勉強会とは? メディア関係者と医療者の有志が非営利に開催している、医療健康情報のよりよい発信手法について学びあう場です。 どんな人がいるの? 現在のメンバーは696人(201…

村上智彦先生の思い出 「全力少年」の生き方

今月11日、村上智彦先生が亡くなられました。 www.asahi.com 北海道の瀬棚町や夕張市における地域医療の取り組みで知られ、ご自身が白血病になられてからは、当事者としての発信もなさっていました。 個人的なことになりますが、もう10年以上前のこと、…

アラフォーが、20歳のころの体重に戻ろうキャンペーンをしてみた

4月1日のわたし 5月24日のわたし 突然ですが、この2か月ほどダイエットをしておりました。無事、目標の体重まで絞れましたのでその感動をどこかに記しておきたく、この記事を書いている次第です。 どーでも良い、と思われたでしょうか、日記みたいなも…

大切なことを伝える

おお!明日(というか今日)は年に1度の東大の講義だった。やばい準備しきれてねえ。というわけでこの時間です。 東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻(専門職大学院) 医療コミュニケーション学分野 ※コミュニケーション(伝える力)は、ときに手…

「予防をきちんとしない人は医療保険を使うべきではない」というのは正しいか?

BLOGOS編集部のツイッターによれば、一昨日ヤフーで出したオバマケアの解説記事が、きのうの人気記事1位だったらしいです。 【昨日の人気記事1位】話題の「オバマケア」何が問題? (市川衛)https://t.co/lY5VEKs9ol [経済] #blogos — BLOGOS編集部 (@ld_blog…

雑記07/05/2017

連休最終日。 目覚めて寝床の脇のスマホに手を伸ばし、公開予定のヤフー個人の原稿を最終チェックする。 オバマケアの改廃案が米下院を通過したとのニュースが話題になっていた。 でも、「そもそもオバマケアってなんだろう」とか、「なぜ見直すんだろう」と…

雑記05/05/2017

昨晩、発熱。39度近くまで上がる。 インフルエンザかと思うが迅速診断キットでは陰性。だるいのでとにかく寝ていると、早朝、かなり体調が改善してきた。 インフルエンザじゃないのに、こんなに発熱することってあるのかな?と思って少し調べてみると、あ…

「社会保障費の増大」みたいな他人事を、どうしたら「自分ごと」にできるのでしょうか

地道に続けている連載の、最新号が発行されました。 今回は自分自身、本当に悩んだ内容でした。 社会保障費の増大のなかで、根本的に医療福祉のシステムを変えざるを得なくなる時代がくるのは避けようがありません。 だとすると、それを「誰かのせい」と思っ…

ウソや誇張なしに、シェアされる方法とは

去年3月からネット上での情報発信を細々と始めさせていただき、おかげさまで少しずつシェアでの閲覧数が増えてきました。 迷い迷いながら書いている記事を、優しくシェアしてくださる方がいることは有難い…。と、いつも心から感謝しております。 同じ媒体で…

「認知症になると、人格は消えるのか?」自分なりに考えたこと

認知症になると、人格は消えてしまうのでしょうか? たとえば認知症の原因となる病のひとつ「アルツハイマー病」になると、記憶力が低下してしまいます。場合によっては、配偶者や子どもなどの親しい家族の顔を見ても、その名前がわからなくなってしまうこと…

今年、どんな医療健康記事が読まれたか?振り返ってみました。

2016年も、もうすぐ終わりですね。今年からYahoo!個人のオーサーに加えていただき、自分の専門性である医療・健康系に関して30本余りの記事を書きました。 ほとんど読まれなかったものもあれば、有難いことに大きな反響をいただいたものもあります。年間通し…