医療の「翻訳家」を目指して【市川衛】

医療・健康の難しい話を、もっとやさしく、もっと深く。

メディカルジャーナリズム勉強会 調査報道チームを立ち上げました

主催しておりますメディカルジャーナリズム勉強会では、今年6月よりスローニュース社(スマートニュース子会社)から支援を受け、ジャーナリスト村上 和巳 さんを編集長として、調査報道チームを発足させました。 その第一弾連載が、東洋経済オンラインさん…

メディ勉大感謝忘年会 ~伝え方サミット2019 次代のヘルスケア発信を展望する

(c)メディカルジャーナリズム勉強会 主催しておりますメディカルジャーナリズム勉強会で、結成3年目を祝し、支えてくださっているみなさまへの感謝を込めて、忘年パーティを開催します! 2019年12月20日(金)19:00~21:30(開場18:30)@スマートニュ…

中国でアルツハイマー病治療薬が条件付き承認、のニュース

ロイター通信より、中国でアルツハイマー病の治療薬が条件付き承認とのニュースがありました。 mobile.reuters.com 有効成分とされているのは「Sodium oligomannate(オリゴマン酸ナトリウム?)」 marine brown algae(海洋褐色藻?)からとれる成分で、論…

「伝える」ことのデメリット 「伝えない」ことのメリット

今日は主催しておりますメディカルジャーナリズム勉強会にて定例のヘルスケア発信塾でした。 せっかくの金曜の夜に、誰かの幸せに繋がる発信とは何だろうかとか、何かを伝えることのデメリットや、それを「伝えない」ことのメリットもありうるのではないかと…

「空気を作る」と「バースデー・ドネーション」 そしてこれまでとこれからの数年について

私事ですが10月13日(日) 42歳になりました。 誕生日よりなにより、台風19号で被害を受けた方が心配で、ついついニュースから目が離せません。相次ぐ川の氾濫の情報を見るたび胸が痛みます。どうかまずは、心と体の健康を大切に。わたしも、できることを支…

「急に具合が悪くなる」宮野真生子・磯野真穂 読書感想

さいきん、なんども読み返したい深く素敵な本に出会ってばかりで、なんとも読書が進まない。。。 いま読んでいるのはこちら、磯野真穂 Maho Isono さん著の「急に具合が悪くなる」がんを抱えた哲学者・宮野真生子さんと、文化人類学者である磯野さんの往復書…

「やさしい医療情報」という言葉の目指すところは そして自分の「趣味」のはなし

今日は #やさしい医療情報 イベントに参加したんですけど いやもう、すばらしいイベントでした。 気づきにあふれていたし、前向きな意志と誰かを否定しない態度に満ちていたわけです。 ヤンデルさん、たらればさん、大須賀さん、ほむほむさん、浅生鴨さん、…

SNSでは「質の高い記事」のほうが拡散されやすくなりつつあるかもしれないという朗報と、野良エビデンスについて

「野良エビデンス」 いつからかこんな言葉が、ときに脳裏に浮かぶようになりました。 エビデンスとは、いろいろな意見がありますが多くは「根拠」と訳されています。 そして野良は、のらネコの「のら」です。 SNSを眺めていて、誰からか聞いた単語なのかもし…

花粉症薬について書いた記事が、Yahoo!ニュース個人の月間優秀記事(MVA)をいただきました

先月、花粉症薬を医療保険の適用外に、という提言を健保連が発表し話題になりました。 SNS などの反応を見ていると、医療関係者も含めて、ちょっと誤解してるひとが多いのではないかな?とも感じましたので、仕事終わりの夜にコツコツ書いた記事を公開しまし…

ずっとワクワクしてしまう 夏の終わり

年甲斐もなくOfficial髭男dismにはまっております 「115万キロのフィルム」高校の部活の夏合宿でエアコンもない雑魚寝の合宿所にかかってそうな曲 聴いていると心が騒いでつい走り出したくなる感じ夏の終わりにぴったりです 18歳のあのころ41歳なんてとんで…

これからの日本の社会保障を考えるヒント

南大高駅から見た「よってって横丁」と「南生協病院」 筆者撮影 「南医療生協」やばいです 尊敬する後輩、古川由己さんのおかげで、ずっと気になっていた南生協病院(名古屋市緑区)を訪問。常務理事の杉浦直美さん、そして参事の大野京子さんが休日にもかか…

がんの「闘病」という表現を、再定義する

画像:Pixabay ツイッターのタイムラインに流れてきた投稿を見て知ったのですが、さいきん英語ではがんの「闘病」について Battle against cancer(がんとの闘い) ではなく Cancer journey(がんとの旅路) という表現を使うようになってきているそうです。…

ジャーナリスト&医療者集結!大討論会「ヘルスケア報道の未来~AI、ゲノム、健康格差など~」

【「ワクチン」「ゲノム」「健康格差」ヘルスケア報道の未来は? 】 ・ワクチン忌避に報道はどんな姿勢で臨むべきか?・期待が高まる医療AI(人工知能)に未来はあるか?・がん免疫医療やゲノム解析など新しい医療技術の課題は?・動画や音声などのコンテ…

人生は妥協の産物

メイ首相の退任表明演説じっくり聞くと、いろいろと感じることがあります 自分自身の主義主張はそれとして、国家の首相として、民主主義の手続きによって決まったことを守り進めようとしたこと それが皮肉にも、議会制民主主義の仕組みによってうまくいかな…

名もない誰かの真摯な努力が世界を「より良く」する

幼児が被害者となった、痛ましい交通事故がありました。 私もニュースを見るたび、自分が被害者の立場になったらと思って、涙が出そうになります。これを防ぐために、何かができなかったのか?と思います。 でも、それをもって、例えば「幼児は散歩すべきで…

Forbes Japanのオフィシャルコラムニスト

Forbes Japanさんに、オフィシャルコラムニストとして参加することになりました テーマは「ビジネスマンの新常識 『教養』としての健康情報」です https://forbesjapan.com/author/detail/1527 本業に支障がない範囲でつらつら書いていきますよかったらご愛…

「共感」とは何か

あるキャンペーンや記事を、多くの人に伝えるにはどうすれば良いのか?という相談を最近、良くいただくようになりました。 たぶん間違いないのは「共感」という要素を含むことが、広がりを生むためには欠かせない時代になっているということです。 しかし「…

新著、発売になります

3月27日、3年ぶりの単著が発売になります https://www.amazon.co.jp/gp/product/4065146690?pf_rd_p=24769f9b-2797-4df3-9073-e46e001c89d2&pf_rd_r=1ET80T1F5M915F9QFCYS ゲラを、尊敬する大先輩のテレビディレクターに読んでいただいたのですが、その感想…

2040年の社会保障ーー私自身が「高齢者」になる時代に向けて

1月に書いた記事で、Yahoo!ニュース個人のMVA(月間優秀記事)をいただきました news.yahoo.co.jp テーマは「社会保障」です。 こんなにもキャッチーでない話題を、取り上げていただいて本当にありがたい(泣) 年明けに話題になった、落合陽一さんと古市憲…

垣根を越えて、社会課題の解決を目指す

今日は #CancerX Summitに参加してきました。いやー、本当にすごいイベントだった。。。 がんの当事者も、医療従事者も、研究者も、支援者も、企業もメディアも垣根なく課題解決に前向きに進んでいこうという熱量が感じられてワクワクしました。その中心で渦…

今日は一日、3月出版予定の本の直しをしておりました 天気の良い日に、自分で淹れたコーヒーを飲みながら、ちまちま校正するのは、なんというか、幸せな時間ですね 正直、これまで不安で仕方なかったのですが、なんとか、なんとか世の中に出してちょっとは意…

「批判」と「批難」~1mmでもより良い未来を目指す議論

2019年 あけましておめでとうございます 今年も宜しくお願いいたします。 年明け早々、思い立って書いた記事が思わぬ反響をいただきました news.yahoo.co.jp 内容に関してはぜひ、上記リンクをご覧ください。 文春オンラインに掲載された落合陽一さんと古市…

2018年振り返り&特に読まれた医療健康ニュースは?

今年もお世話になりました あっというまに2018年終わりの日が近づいていますね。本当にお世話になりました! 今年は男の本厄年ということで色々ありましたが、ちょっとでもお役に立つ発信を目指してコツコツやれたかなーとは思っています。これも、記事を読…

メディアと医療者の「より良い関係」を作るためには

先週の土曜日のことになりますが、名古屋にて日本整形外科学会の教育研修講演に呼んでいただきました。 研修会のお知らせ 研修のカテゴリーは「医療倫理」ということで。。。 メディアの立場として、出演や監修でご協力いただく医療者の方々と、どうしたらよ…

コクランが揺れている

署名しました。 www.ipetitions.com システマティックレビューの総本山として知られるコクランが揺れています。 HPV ワクチンに対するレビュー著者の利益相反問題の追求や、副反応が過小評価されているという訴えを続けていた理事(ピーター・ゲッチェ氏)を不…

介護分野への外国人労働者の受け入れ -- 「台北駅」から学ぶメッセージ

来年4月に、外国人の単純労働者の受け入れが始まることが閣議決定されました。想定されている分野の筆頭が「介護」です。 少子高齢化に伴う圧倒的な人手不足の中で、介護分野への外国労働者の受け入れは必須と考えられます。その一方で、様々な「摩擦」も生…

医療・健康情報の懸け橋になるために 図書館ができること

全国の図書館の司書さんたちが集まる年に一度のイベント、図書館総合展にてお話しさせていただきました。 改めて気付かされたのは、医療や健康情報の入手に図書館が大きな役割を果たしていること、そして、課題解決型図書館として積極的に利用者のニーズに様…

「知」の最前線にいる人たち

『医療・健康情報の“架け橋”になるために図書館ができること~がんを事例に考える~』 31日(水)に、図書館総合展@横浜パシフィコでお話しさせていただきます。 www.libraryfair.jp わたし自身、本当に不勉強で存じ上げなかったのですが、全国の図書館のご…

あたらしい1年にむけて

いきなりですが、10月13日(土)をもって41歳になりました。 あれ?先月あたりに40歳になった気がしていたのですが。。。本当に1年って、早いもんですね。。。。 この1年は、いろいろと新しいことをするチャンスを与えていただいた一方、あまりのハー…

「政策を進めながら、検証する」ということの意義

さいきん注目している、Lancetの姉妹誌でオープンアクセスの「The Lancet Public Health」より https://www.thelancet.com/journals/lanpub/article/PIIS2468-2667(18)30183-X/fulltext The projected timeframe until cervical cancer elimination in Austr…