医療の「翻訳家」を目指して【市川衛】

医療・健康の難しい話を、もっとやさしく、もっと深く。

医療ジャーナリズム論

今日は一日、3月出版予定の本の直しをしておりました 天気の良い日に、自分で淹れたコーヒーを飲みながら、ちまちま校正するのは、なんというか、幸せな時間ですね 正直、これまで不安で仕方なかったのですが、なんとか、なんとか世の中に出してちょっとは意…

「批判」と「批難」~1mmでもより良い未来を目指す議論

2019年 あけましておめでとうございます 今年も宜しくお願いいたします。 年明け早々、思い立って書いた記事が思わぬ反響をいただきました news.yahoo.co.jp 内容に関してはぜひ、上記リンクをご覧ください。 文春オンラインに掲載された落合陽一さんと古市…

メディアと医療者の「より良い関係」を作るためには

先週の土曜日のことになりますが、名古屋にて日本整形外科学会の教育研修講演に呼んでいただきました。 研修会のお知らせ 研修のカテゴリーは「医療倫理」ということで。。。 メディアの立場として、出演や監修でご協力いただく医療者の方々と、どうしたらよ…

コクランが揺れている

署名しました。 www.ipetitions.com システマティックレビューの総本山として知られるコクランが揺れています。 HPV ワクチンに対するレビュー著者の利益相反問題の追求や、副反応が過小評価されているという訴えを続けていた理事(ピーター・ゲッチェ氏)を不…

医療・健康情報の懸け橋になるために 図書館ができること

全国の図書館の司書さんたちが集まる年に一度のイベント、図書館総合展にてお話しさせていただきました。 改めて気付かされたのは、医療や健康情報の入手に図書館が大きな役割を果たしていること、そして、課題解決型図書館として積極的に利用者のニーズに様…

「政策を進めながら、検証する」ということの意義

さいきん注目している、Lancetの姉妹誌でオープンアクセスの「The Lancet Public Health」より https://www.thelancet.com/journals/lanpub/article/PIIS2468-2667(18)30183-X/fulltext The projected timeframe until cervical cancer elimination in Austr…

女性医師は迷惑な存在なのか?

8月末に公開した記事が ヤフー!Japan個人のMVA(月間優秀記事)をいただきました。 news.yahoo.co.jp ありがたいなあ。。。。 「こんなに心を込めて書いても、きっと読まれないんだろうなあ・・・ ひとりでも多くの人に届きますように」と思って公…

「伝える」仕事の奇跡と責任について

今日は以前、お仕事で取材させていただいた企業さんの技術展覧会にお邪魔してきました。 番組と記事でご紹介したことがきっかけになり、問い合わせが殺到したことで、展覧会が企画されたのだそうです。 会場には日本有数の大企業から、海外の企業まで1000人…

「コミュニケーション」は、もしかすると薬や手術と同じくらいに、誰かを幸せにすることにつながるかもしれない

とても光栄なことに、来月、慶応大学湘南藤沢キャンパスの学生さん向けに講義する機会をいただきました。 で、どんなことを一緒に考えたら、何か本当にちょっとしたことでも持ち帰ってもらえる「お土産」になるのだろうかと頭をひねった挙句、こんな感じの講…

連載始めます

【連載始めます】 総合診療医むけの雑誌「Gノート」(羊土社)で連載を務めることになりました。 題名は下記です。 「伝える力」で変化を起こす! ヘルスコミュニケーション 医師×医療ジャーナリストが考える臨床でのコツ:Gノート - 羊土社 へルスコミュニ…

医療×IT 医療ITは”患者体験”を変えるのか?

やばい1か月も更新していなかった・・・。 空気調和・衛生工学会誌に寄稿しました。なじみのないかたが多いかもしれませんが、会員数15000人超で工学系としては日本で10の指に入る規模の学会です。(空調設備の「空調」って、空気調和の略だったんですね。…

ウソや誇張なしに、シェアされる方法とは

去年3月からネット上での情報発信を細々と始めさせていただき、おかげさまで少しずつシェアでの閲覧数が増えてきました。 迷い迷いながら書いている記事を、優しくシェアしてくださる方がいることは有難い…。と、いつも心から感謝しております。 同じ媒体で…

「認知症になると、人格は消えるのか?」自分なりに考えたこと

認知症になると、人格は消えてしまうのでしょうか? たとえば認知症の原因となる病のひとつ「アルツハイマー病」になると、記憶力が低下してしまいます。場合によっては、配偶者や子どもなどの親しい家族の顔を見ても、その名前がわからなくなってしまうこと…

今年、どんな医療健康記事が読まれたか?振り返ってみました。

2016年も、もうすぐ終わりですね。今年からYahoo!個人のオーサーに加えていただき、自分の専門性である医療・健康系に関して30本余りの記事を書きました。 ほとんど読まれなかったものもあれば、有難いことに大きな反響をいただいたものもあります。年間通し…

医療健康コンテンツ 質を高めるためにはどうしたら良いのか?

いま、Welqの事件をきっかけに、ネットにおける医療健康コンテンツの質が問題視されています。 では具体的に、質を高めるために何が必要とされているのでしょうか? よく言われるのは、「医師など専門職の監修をつければよい」という意見です。 でも下記ブロ…

Welqさんのこととか、いま起きている色々なことを一過性にしないために

まさか、と思うほどに、ここ1週間で話題になってしまいました。 医療・健康系の、あのキュレーションメディアのこと。 記事の引用と盗用のギリギリを組織的に狙ったこととか、監修がついていなかったことなど、既に指摘されている問題点はまさにその通りだ…

「高齢ドライバーの事故は20代より少ない」への反響から

一昨日Yahoo!Japanにアップした記事が、思いのほか多くの反響をいただきました。 ちなみに、記事はこちら。 22日夜の時点で、FBで10000シェアを超えています。過去最高・・・ bylines.news.yahoo.co.jp いま高齢ドライバーの事故が多く報道されています。 …

信頼できる医療情報を手に入れるためにするべきことは?

前回の記事で、医療ジャーナリストがどうやって記事を書いているのかを検討した研究について紹介しました mamoruichikawa.hatenablog.com では、「オマエはどうやって医療情報を吟味しているのか?」ということを聞かれた場合に答えられるように、と自問自答…

医療ジャーナリストはどのように記事を書くのか?

いわゆる「医療ジャーナリスト」と呼ばれる人は、どのように記事を書いているのか?それを検討した論文がありました。 How do medical journalists treat cancer-related issues?. ecancermedicalscience - The open access journal from the European Insti…