中国でアルツハイマー病治療薬が条件付き承認、のニュース
ロイター通信より、中国でアルツハイマー病の治療薬が条件付き承認とのニュースがありました。
有効成分とされているのは「Sodium oligomannate(オリゴマン酸ナトリウム?)」
marine brown algae(海洋褐色藻?)からとれる成分で、論文によれば腸内細菌叢に影響することでアルツハイマー病の進行を抑制するんだとか
著者たちが主張しているように、これまでのアルツハイマー病の治療薬開発戦略とは違った新しいアプローチです。ちょっと眉唾ではないか…とも思いますが、冒頭のロイターの記事によれば、中国では有望な薬の候補に(まだ効果は認められなくても)とりあえず承認を与えて治療現場で使ってもらい、本当に効果があるのかどうかを調べるという仕組みを採用しているそう。日本の再生医療等医薬品の迅速承認に関する仕組みと似ているといえるかもしれません。
中国の規制当局(the National Medical Products Administration (NMPA) )によれば、今回の薬の長期的な有効性や安全性の検討はこれからだそうです。
自然に生えている藻からとれる成分が世界初のアルツハイマー病進行抑制薬となったらすごい夢のあることだなあ、と思いますが、まだ率直に言って「ちょっと信じられないなあ」という気持ちが強いかもです。。。今後の研究の進展が待たれますね。
怖いのはこの成分を、まだ効果もきっちり示されていない状態で「認知症予防サプリ」とか言って売ろうとする人が現れやしないかということ。。。
わらをもつかむ気持ちのご本人やご家族もいらっしゃるだけにちょっと心配になってしまいます。