医療の「翻訳家」を目指して【市川衛】

医療・健康の難しい話を、もっとやさしく、もっと深く。

「誤解だらけの認知症」

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「誤解だらけの認知症という本がありまして

 

もう8年くらい前でしょうか、「これは世に広めるべきアイデアだ」と気づいてしまったものを形にとどめたいと、その当時の自分のすべてを注ぎ込んで取材し、番組を作り、その内容をまとめて書いた本です。

 

私の力不足で、残念ながら売れ行きは伸びず。。。

 

もう世の中から忘れ去られたかなと思っていたら、先日、とつぜんご連絡が。群馬県安中市の医師会のみなさまが、認知症のかたへのサポートの質を高めるために、この本に書きとめたことを深堀りして話してほしいとおっしゃる。

 

仕事終わりに新幹線に飛び乗り、行ってまいりました本日。

 

呼んでくださったのは、日本精神神経科診療所協会の監事を務められている半田文穂先生。専門医の立場から「ジャーナリストという立場から書いたにもかかわらず、日々の診療の本質に役立つものである、よくよく勉強して書かれたことが伝わってくる」というお話を頂きました。

 

「士は己を知る者の為に死す」という言葉があります。

 

 

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もちろん、そんな大げさなものではないのですが、奮い立ちました。

認知症のある人や支える人と実地で向き合う医療者のみなさまに、ちょっとでもお役に立つナレッジをお伝えできればと、死ぬ気で話してきました。薬の話とか、海外論文の紹介とか一切ないものですけれどね。

 

講演終わって帰るとき、大先輩の先生方が笑顔で次々と声をかけてくださりました。どこかしら、伝わった部分があったのだと感じています。

 

「誤解だらけの認知症」

 

アマゾンで中古品、なんと1円から売られています(運送料はかかります)。ありがたいことに、全国のいろいろな場所の図書館にも所蔵していただいています。(もはや絶版になっておりますので、読んでいただいても私には1円も入りません^^)

 

いろいろなお立場にいらっしゃる方が、認知症のある人と向き合う機会があったときに、読んでみて損ではないものと思います。つたない内容ですが、よかったら読んでやってくださいませ😭