医療の「翻訳家」を目指して【市川衛】

医療・健康の難しい話を、もっとやさしく、もっと深く。

どうすれば、自分の存在を消せるか

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【どうすれば、自分の存在を消せるか】

 

今日は、大尊敬する先輩、川村雄次さんの講演会に参加させていただきました。

 

川村さんは、NHKの先輩です。認知症になっても生きやすい社会を作ろうとする動きを、発信者という立場で作り上げてきた人です。

 

わたしが10年前くらいに、おこがましくも認知症の番組を作りたい!とご相談した時に、常にあたたかく、時に厳しく、指導してくださった方です。

 

「わたしは、いまだ川村さんのような、本当の意味で社会をちょっとでも『より良く』動かすようなことを何もできていないんです。どうしたらできるのでしょうか😭」

 

つい会場で、そう質問してしまったときに、川村さんはこう答えてくださいました。

 

「どうしたら、自分の存在を消せるかということです。参加者の人たちが、みなさんの中にもともとあった、こういうことがやりたいな、できたらいいなということを深めて形にしていけるお手伝いをするということ」

(上記は川村さんの発言そのものではありません。私の感じたことの要約です)

 

・・・

 

しびれました。自分に絶対的に足りていないことを思い知らされました。

 

きょうはずっと発信の内容を尊敬していた丹野智文さんとあえて、友達にもなってもらえて幸せな日であったです。

 

もう不惑すぎてけっこう経ってしまったし、自分にできることをちょっとでもやれるよう、がんばります。がんばる。