医療の「翻訳家」を目指して【市川衛】

医療・健康の難しい話を、もっとやさしく、もっと深く。

垣根を越えて、社会課題の解決を目指す

今日は #CancerX Summitに参加してきました。
いやー、本当にすごいイベントだった。。。

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がんの当事者も、医療従事者も、研究者も、支援者も、企業もメディアも垣根なく課題解決に前向きに進んでいこうという熱量が感じられてワクワクしました。
その中心で渦を作り出す 鈴木 美穂 さんは、本当にすごいなあと、ただただ敬服します。

 

微力ながら、セッションのモデレーターを受け持ちました。がんの政策や診療体制の構築に直接的な影響力を持つ、雲の上のようなキラキラした皆様と議論を深められたのは本当に良かったなあ。緊張したけど。

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パネルディスカッションというのは、様々なバックボーンを抱えた登壇者の皆様が、立場を超えて「ある課題解決のために意見を出しあっている」という空気を作り出せるかがキモだと最近感じています。

 

どうすれば、その空気を生み出せるのかを考えながら質問と補足を積み上げていく。積み上げのなかで高まる会場の熱量が登壇者をより高めて、最終的に良い議論が生まれる。

 

今日はそんな、目指す形をほんのちょっとだけ実現できた気がして、モデレーター冥利に尽きた1日だったのでした。

あんまり気付きをいただく話の内容が多かったので・・・

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どんな内容が話されたのかをシェアしたいので、会場で興奮のままに連投したツイートをまとめておきます。自分の備忘録としても。

個人的に心に残った内容です。よかったら読んでみてください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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今日は一日、3月出版予定の本の直しをしておりました


天気の良い日に、自分で淹れたコーヒーを飲みながら、ちまちま校正するのは、なんというか、幸せな時間ですね

 

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正直、これまで不安で仕方なかったのですが、なんとか、なんとか世の中に出してちょっとは意義のあるものになったかとちょっとだけ思いました

 

誰かのお役に立つものになりますように
もうちょっと頑張ります

「批判」と「批難」~1mmでもより良い未来を目指す議論

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2019年 あけましておめでとうございます

今年も宜しくお願いいたします。

年明け早々、思い立って書いた記事が思わぬ反響をいただきました

news.yahoo.co.jp

内容に関してはぜひ、上記リンクをご覧ください。

文春オンラインに掲載された落合陽一さんと古市憲寿さんの対談について気になったことを、過去のデータと共に記したものです。

落合陽一×古市憲寿「平成の次」を語る #2 「テクノロジーは医療問題を解決できるか」 | 文春オンライン

医療経済をテーマにしたちょっと専門的な解説記事ですが、ツイッターでかなり拡散していただき、FBでも2000シェア以上、はてなやNews Picks でも多くのコメントをいただきました。

はてなブックマーク - 「死ぬ前1か月の医療費さえ削ればよい」落合陽一氏×古市憲寿氏対談で見えた終末期医療の議論の難しさ(市川衛) - 個人 - Yahoo!ニュース

「批判」と「批難」の違い

この記事に関しては、「読まれたこと」以上に嬉しかったのが、私以外にも様々な方がされた指摘を当事者である落合陽一さんがうけとめ、丁寧なアンサー記事を書いてくださったこと。そしてこの一連の過程が可視化され、SNS上で好意的なご意見が多く見られたことでした。

 

先日拝読した、写真家の幡野広志さんの記事で、とても心に残ったものがありました。

cakes.mu

(公開当初は無料で読めたのですが、 現在は有料会員のみ全文が読めるようです)

 

ここで幡野さんは、「批判」と「批難」の違いについて言及されていました。

 

※「批判」は、その人の意見に異論はあるけれど、前向きに「より良く」するための意見である

※「批難」はより良くするための意志が感じられないものであり、その背景にあるのは「妬み」である(発言者自身も気づいていないものも含め)

 

これまでうっすら感じていたことがすっと胸に落ちた気がしました。

 

今回のわたしの意見は、「批判」たりえているだろうか?

 

誰かの意見に対して、自らの意見を伝える直前に。

少しだけ踏みとどまって、一瞬でも良いからそのことに心寄せてみることができれば、そこから始まった議論は、何か新しいものを生み出していくきっかけになり得るのだと思います。

 

そのために心がけたいのは、

※意見を異にする相手への敬意

※最低限の、丁寧な言葉遣い

※前向きに議論を発展させる意思を表現

 

2019年、SNSなどデジタル世界のことだけでなく、現実世界での他者とのかかわりやディスカッションの際にも、常に、これを心がけようと思います。これが本年の目標、ということかもしれません。

 

新年も何とぞよろしくお願いいたします!

2018年振り返り&特に読まれた医療健康ニュースは?

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今年もお世話になりました

あっというまに2018年終わりの日が近づいていますね。本当にお世話になりました!

今年は男の本厄年ということで色々ありましたが、ちょっとでもお役に立つ発信を目指してコツコツやれたかなーとは思っています。これも、記事を読んだり活動をサポートしたりしてくださる皆様のお蔭です。

せっかくなので、ことし1年を振り返ってみます。

 

特に読まれた医療健康ニュースは?

まずは、ヤフーニュース個人で執筆し特に読まれた記事を5つご紹介。

 

第5位

news.yahoo.co.jp

今月公開の記事がさっそくランクイン。

そんなに読まれなかろうと公開したら、ツイッターはてなで多くの人がご紹介くださり、バズりました。岡三マンさんやZOZOの田端さんなど、ツイッター界の有名人のみなさまがご紹介くださったのもありがたいこと。。。

厚労省など国の機関が出しているデータの不確実さが、働き方関連などでたびたび報道されたので、「データを批判的に見る大切さ」を感じている人が多いのかもしれません

 

 

 

第4位

news.yahoo.co.jp

がんの余命宣告に関するトラブルが起きたとの報道を受けて書いた記事です。余命を見積もるのは、あまりに様々な要因があって、専門家でもいわば「当たるも八卦、当たらぬも八卦」の世界であることを示した研究について紹介。

でも、正確ではなかったとしても、そうした情報に意義はある。少なくともわたしは、あくまで目安としてということを理解したうえで、知らせてほしいということについて書きました。

第3位

news.yahoo.co.jp

東京医大が受験において、女性を差別していたことが問題になったことについて書いたものです。この問題が報道されて、医療従事者(主に医師)の知り合いたちに様々な意見を聞きました。

そのなかで意外だったのは、特に女性の医師たちから「これは必要悪だ」という意見が多く聞かれたことです。

なぜ、そう思うのか、その背景になにがあるのか。それを考えていった末に、ドイツのブランデンブルグ心臓センター(Brandenburg Heart Center)で働く、循環器内科医の岡本真希さんが頭に浮かびました。

フェイスブックでメッセージを送り、その後、メッセンジャーでインタビューして書いた記事です。岡本さんとの間で議論を深めながら丁寧に書いた記事。

ヤフーニュース個人の月間優秀記事(MVA)にも選んでいただくなど、お陰様で大きな反響をいただきました。

第2位

news.yahoo.co.jp

インフルエンザ予防として、多くの人が選んでいるマスク。でも、病気の「予防」としては多少の効果はあるかもしれないけど、それより優先したほうが良いことがあるかもしれない、ということについて書きました。

今シーズンもインフルエンザの流行が始まっています。よかったら改めていちど読んでみてください

第1位

news.yahoo.co.jp

こちらもインフルエンザ。2017年~2018年シーズンは、インフルエンザB型が例年より早く、多く感染者が出たということで話題になりました。

インフルエンザB型は「A型と比べて症状が軽め(熱が出にくい)」とか、「腹痛・下痢が多い」といった話がメディアで多く報道されていたのですが、根拠が「専門家の意見」というものばかりでした。

実際の研究では、どんなデータが出ているのだろう?ということを調べてみた結果、あまり違いはないかも。。。ということがわかりました。一時期、グーグルで「インフルエンザB型」で検索するとトップに表示されたことも有り、検索で非常に読まれた記事です。

 

こうやって並べてみると、総じて、様々な医療健康情報の「根拠」は何か?ということへの興味関心が高まってきていると感じます。

2016年のWELQのことや、SNSのなかでの医療者自身による発信の広がりなどを受けて、単にわかりやすいだけでなく、「本当に役に立つ情報」を知りたいという思いが、特に比較的若い世代のなかで強くなっているのかもしれません。

 

医療とメディアの架け橋を目指して

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2018年3月14日・厚生労働省「要介護認定・介護レセプト等情報の提供に関する有識者会議」

今年はお陰様で、様々な場にお呼ばれして、意見を述べさせていただく機会をいただきました

3月には厚生労働省の「要介護認定・介護レセプト等情報の提供に関する有識者会議」の構成員に選んでいただき、参加しました。取材の席で見ていたロの字のテーブルに自分が座るってなんか不思議な気がしましたなあ。

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国の政策は、こういうプロセスと議論のなかで決まっていくのだな、ということを肌で感じられてとても良い経験になっています。実際に中に入ってみないと、わからないことが沢山ある、というのはどんな分野でも同じですね。

 

あと印象に残っているのは、9月26日にモデレーターとして参加した、日本医療政策機構さんのイブニングセミナー。テーマは「オンライン診療・遠隔診療」の未来についてでした。

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武藤 真祐さん(インテグリティ・ヘルスケア) 長谷川 高志さん(日本遠隔医療学会常務理事)、そして盟友・佐藤大介(国立保健医療科学院)との議論。

 

先生方そして参加者のみなさんのご協力が前提ですが、場の流れを意識した質問で、少しずつ会場の体温が上がっていくのを感じられて嬉しかったです。

メディアで多数に向けて発信するのもとても大事だけど、イベントなどでその分野に本当に関心がある人向けに、どうしたらより良い時間を提供できるかについて考えるってとても意義あることだと改めて実感。

モデレーターという仕事は、準備や当日の緊張度など正直大変だけど、会場が盛り上がった時の感動はたまりませんなあ。もっと技術を伸ばしていきたい。

 

マスゴミってよく言うじゃないですか。

確かにわたし自身も含め、メディアで出る情報が完ぺきではないことで、様々なご迷惑をかけてしまうこともあるかもしれない。

でも、メディアの人間も、こんな思いでこうやってやっている!ということを、あえて自分から飛び込んでいって知ってもらうことで、なんというか協力してより良い情報発信につなげていけるかもしれない。ということをぼんやりと考えています。

 

いろいろな人がフラットに参加できる「場」を作る

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2016年に勢いで始めたメディカルジャーナリズム勉強会

メディカルジャーナリズム勉強会 | Association of Medical Journalism

おかげさまでFBグループページのメンバーが800人を超え、なんとなく活動を知っていただける機会も増えました。これも一緒に活動してくれるメンバーのおかげ、本当にありがたい。。。

 

この会を始めた時から思いは変わっていないんですが、医療とか健康はとても身近な内容なので、携わる人もそれこそいろんな立場の人がいます。でも属する組織とか立場とかで、なんとなくかかわりが薄くなったりすることもありますよね。

 

そういう人たちが「より良い情報発信」というテーマで立場を超えて交われる場が作りたかった。そういう場を作ることで、誰かひとりでもより幸せになる情報発信が生まれればいいなあと…

 

濃淡あれど、その思いに共感してくれる人が少しずつづ集まってきてくださったので、2019年は、このすごくキラキラしているけれど、簡単に壊れてしまいかねないガラス細工のような「場」をいかに持続的なものにしていけるかが問われていると感じます。

 

というわけで2018年振り返りでした!

いつも見守ってくださる皆様、新年も何とぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m

メディアと医療者の「より良い関係」を作るためには

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先週の土曜日のことになりますが、名古屋にて日本整形外科学会の教育研修講演に呼んでいただきました。

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研修のカテゴリーは「医療倫理」ということで。。。
 
メディアの立場として、出演や監修でご協力いただく医療者の方々と、どうしたら
より良い情報発信ができるか?倫理的・法規的なポイントはどこにあるのか?ということについて、これまで放送番組で医療専門家と協力して制作してきたコンテンツのご紹介のほか、6月に改正された医療広告規制のポイントなどを紹介させていただきました。
 
発表後のご質問では、「過去に、メディアの取材に答えて意図と異なる編集をされた」など、率直なご発言もいただいたりしました。。。が、現場の一線で取り組む方と直接情報交換や議論する場を与えていただけるのは、たとえ厳しいご意見があったとしても、制作者としては本当にありがたいことです。

で、いろいろ考えたうえでの結論はどうだったかというと
 
医療者のみなさまと、メディアの制作者は
「対等な」かたちで課題解決に向けて協力したほうがいいよね
 
というごくごく当たり前なことを再確認したわけです。
 
情報発信をする「目的」は、結局、ケアを求める方の幸せを1mmでも実現することにあるのだから、片方が偉ぶったり、一方的に利用しようとしたり、隠れてお金を出したり出されたりするのって、根本の課題解決にはつながらない気がする。。。
 
もちろん正当な対価はあってしかるべきです。
お互いが自立&自律したプロフェッショナルとして、誇りをもって付き合うこと、そのことが結局は1mmでも誰かを幸せにできるコンテンツにつながるのではないかと。
 
最近は医療者の利益相反に対するコンプライアンスは、驚くほど厳しくなっています。だからこそメディア側も、常に自分を律しなきゃね。
 
というわけで、まだまだ未熟者の自分ですが、プロフェッショナルになれるように、これからも精進いたします。。。

講演の前後30分だけ名古屋滞在。
みそかつ、ひつまぶし。。。
大好きな名古屋メシ。食べたかったなあ。こんどこそ

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コクランが揺れている

署名しました。

www.ipetitions.com

ステマティックレビューの総本山として知られるコクランが揺れています。

 

HPV ワクチンに対するレビュー著者の利益相反問題の追求や、副反応が過小評価されているという訴えを続けていた理事(ピーター・ゲッチェ氏)を不透明な方法で解任したことが報じられるなど、コクランの運営に疑いの目が向けられています。

blogs.bmj.com

 

冒頭にご紹介した署名運動は、本来持っていたはずの高い理念と透明性を取り戻してほしいというコクランメンバーからの訴えです。

There are four major policy issues that we would like to improve.

・Create a culture of open discussion
・Refocus on the heart of Cochrane
・ncrease the involvement of Cochrane members
・Find a better business model for Cochrane

 

個人的には、ずっとコクランを「適切な科学的根拠に基づいた役に立つ情報を出している」組織だと感じ、信頼してきました。

自分の記事でも、そうした組織だと紹介してきた経緯があります。

news.yahoo.co.jp

 

コクランの状況に関して、私は記事や署名運動など、漏れ伝わる2次情報を確認しているだけです。詳細な事情は分かりませんし、「疑惑」が本当なのかどうかも全くわかりません。

 

ただCochrane review は現在、高い信頼性を持つものとして様々な薬剤や手術法の選択などに世界的な影響力を持つようになっています。もしも、そのことが運営の方針を変化させている一因になっているとしたら深刻な事態です。

 

なおHPVワクチンの副反応に関して、 ゲッチェ氏の主張が的を射ているかどうかは議論があると思います。ただいえることは、ワクチンはそもそもメリットとデメリットが必ずあるものです。

その天秤を判断することこそがキモなので、バランスを判断するためには丁寧な議論と検証こそが必要になります。

 

その意味で、少なくともコクランのような理念を掲げる組織において、「ちゃんと評価されているのか?」という声が出てくることは歓迎すべき事態であるはずなのに、「異なる意見だから排除する」という態度は適切ではないと感じます。

 

この事態をきっかけに、コクランの活動そのものが存続の危機に直面するような状況にならないことを祈ります。

介護分野への外国人労働者の受け入れ -- 「台北駅」から学ぶメッセージ

来年4月に、外国人の単純労働者の受け入れが始まることが閣議決定されました。
想定されている分野の筆頭が「介護」です。

 

少子高齢化に伴う圧倒的な人手不足の中で、介護分野への外国労働者の受け入れは必須と考えられます。その一方で、様々な「摩擦」も生まれると考えられます。1991年に単純労働者の受け入れを開始している台湾のケースを先行例として十分に学ぶべきかもしれません。

 

参考になる記事がYahoo!ニュースで公開されています。

news.yahoo.co.jp

 

記事中の「台北駅」のエピソードは必読です。

少し長くなりますが引用します。

 

外国人労働者たちには週に1日の休みがある。日曜日になると、手製の自国料理などを持ち寄って、お昼前ごろから中央のロビーの広大なスペースに陣取って夕方まで延々と語り合い続ける。この光景をみて「なぜ、駅当局は追い出さないのだろうか」と疑問が湧く人がいるかもしれない。

台北駅は「他の乗客に迷惑がかからない形であれば、特段、排除するような措置はとっておりません」と言う。駅の利用者たちも気にした様子はなく、その脇をよけながら歩いている。

この状況に至るまでにはちょっとした経緯もあった。

2008年、台北駅に集まっている外国人について、地元紙が「ロビーが占拠された」とネガティブに報じた。それに対して、「排斥的な報道はよくない」といった批判が集まり、駅側もロビーにあったベンチを取り払うなど、外国人が集まりやすいように配慮した。

私が驚かされたのは外国人が高齢者を連れてきていることだ。要介護の人々からは目を離すことができない。休日とはいえ、家族が介護できないこともある。その場合、外国人が高齢者を同胞の集まる場所に連れてきて、面倒をみながら楽しいひと時を過ごしているのである。

 

こうした動きや意識こそ、「社会的包摂」を実現させるために必要なことと言えるかもしれません。

社会的包摂 - Wikipedia

 

日本の東京駅で同じことがあれば。。。同じ動きが起きるでしょうか?

むしろ「外国人労働者・東京駅を占拠」とセンセーショナルに報じられ、批難が殺到。外国人労働者への退去が命じられる。。。昨今の状況を見ていると、そうした未来予想図のほうを現実的に感じてしまいます。

 

そのような排除の論理が働いたとき、外国人労働者はどう考えるでしょうか。もっと寛容な意識がある台湾などに行って働こうか?と日本を見捨ててしまうでしょう。

 

すなわち、国籍なども含めた多様性に対する「寛容さ」は、現状なんとなく多くの人がイメージしているかもしれない『多数者が少数者に対して施す「思いやり」的なもの』では全くなく、むしろ、日本社会全体が今後持続できるかどうかを決定づける要素と考えるべきなのかもしれません。

 

その認識が今後、日本社会に浸透していくか?

そのことが重要なポイントになると個人的に感じました。